2023 Fiscal Year Research-status Report
自治体スーパービジョン用「SSW実践スタンダード」活用マニュアルの開発
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20K02225
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
馬場 幸子 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (60646818)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | スクールソーシャルワーク / スーパービジョン / 実践スタンダード |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、学習会を10回程度開催した。春学期に実施したオンライン学習会では、「スタンダード」の解説を行い、スクールソーシャルワーカーらに対して「スタンダード」の内容及び活用意義について周知を図った。「スタンダード」を改定するにあたり、改訂版に含めるべき内容の検討を、現任スクールソーシャルワーカー等から意見をもらいながら行った。そして、11月には「スタンダード」の改訂版冊子を発行した。 静岡県富士市に1回、千葉県柏市に1回、今年度の「スタンダード」の活用状況について聞き取りに行った。また、研究代表者が兵庫県でSSW活用事業のスーパーバイザーを務めているため、兵庫県では複数回にわたり、「スタンダード」を用いた研修を行うことができた。これらの聞き取りや実践から「マニュアル」に含むべき内容に関する情報を得ることができた。 加えて、学校ソーシャルワーク学会第17回大会の第4分科会「スクールソーシャルワーク領域での実践に基づいた研究と研究に基づいた実践」で、「スタンダード」の開発から自治体での活用までの経緯を発表し、研究協力者(後藤氏)に富士市での「スタンダード」の活用について発表してもらった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
最初の2年間にほとんど活動ができておらず、2022年度からようやく研究が再開でき、今年度は、「スタンダード」の冊子の改訂版発行までは到達できたが、最終的なマニュアル作成にまでは至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度に発行した「スタンダード」冊子の改訂版にあわせて、解説本(明石書店より出版)も改訂版を発行する。併せて、秋学期にはマニュアルを報告書として作成し、本科研での研究は終了する。
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Causes of Carryover |
マニュアルの作成にまで至らなかったことおよび海外出張は行わず、国内での研究の実に切り替えたため。
改訂版冊子の解説書の発行と、自治体スーパービジョン用マニュアルの発行のために支出する。
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