2024 Fiscal Year Annual Research Report
The development of the training program on queer social work in Japan
| Project/Area Number |
20K02267
|
| Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
長澤 紀美子 高知県立大学, 社会福祉学部, 教授 (50320875)
|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武内 今日子 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 特任助教 (20980585)
西梅 幸治 高知県立大学, 社会福祉学部, 教授 (00433392)
|
| Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
| Keywords | ソーシャルワーク / ソーシャルワーク教育 / LGBTQ / クィア / 性的指向・性自認 / 性的マイノリティ / トランスジェンダー / アメリカ |
| Outline of Annual Research Achievements |
最終年度として、昨年度日本社会福祉学会で報告した内容を論文化し、アメリカを中心にイギリスやカナダでのLGBTQに対するソーシャルワーク教育の内容や課題について一定の整理を行った。その結果、LGBTQの中でも、特にトランスジェンダーに対するソーシャルワーク教育での問題が大きく、専門職及び専門職養成にあたる教員の理解不足の問題があることが明らかとなった。(この点については、2024年度からの新規科研(#24K05338)により研究を継続中である)。 研究期間を通じて、クィア・ソーシャルワーク、またはLGBTQに対するソーシャルワークは、アメリカ・カナダ・イギリスなどの国では、多様性・公平性・インク―ジョン(DEI)に関わる分野として確立されており、ソーシャルワーク教育においてもアメリカのNASWなど職能団体により、理解を助けるための多くの教材が開発されている。そこでは、LGBTQなど性的指向・性自認が少数派の属性に関して、支援対象のクライアントだけでなく、学生、教職員についても想定され、知識の修得などの公式のカリキュラムだけでなく、人権・社会正義へのコミットメントと安全な教育の場づくりなどの隠れたカリキュラムについても含めることが肝要である。これら各国で既に標準化されている教材や教育方法について日本のソーシャルワーク教育の中で紹介し、養成課程に盛り込む必要性が示唆された。一方で、アメリカではソーシャルワーク教育の中でLGBTQに関しての様々なガイドラインが公開されて一定の年数が経っているものの、トランスジェンダーをはじめとする、LGBTQ学生への偏見や不利益な経験も多く報告されており、教材開発だけに留まらず、性的マジョリティに属する教員に対する価値観の問い直しや体系的な学習の機会が必要であると考えられる。
|