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2021 Fiscal Year Research-status Report

8050問題への視点の転換:中高年ひきこもりの家族機能と親に対する支援策の提言

Research Project

Project/Area Number 20K02274
Research InstitutionBunkyo Gakuin University

Principal Investigator

山崎 幸子  文京学院大学, 人間学部, 准教授 (10550840)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡村 毅  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (10463845)
宇良 千秋  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60415495)
新名 正弥  田園調布学園大学, 人間福祉学部, 准教授 (70312288)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords8050問題 / 中高年ひきこもり / 高齢者
Outline of Annual Research Achievements

今年度は8050問題に携わる専門職,および,中高年ひきこもりの当事者へのインタビュー調査を実施し,8050問題の概要の把握と課題について整理した。
専門職へのインタビューでは,NPO法人の相談業務で関わっている中高年ひきこもり経験者の事例6ケース,および,療養相談室に寄せられた相談のうち,中高年ひきこもりに該当すると思われる事例2ケースについて情報を得た。またそれぞれの事例とともにインタビューで語られた現状を含め,8050問題に対する課題について考察した。インタビューで語られた中高年ひきこもり者については,精神疾患を患い長年にわたって未治療であったなどについというよりも,過去に一度は受診しているケースが散見された。つまり,ひきこもり当事者が早い段階で医療機関につながっていたとしても治療を継続していくことが難しい可能性があった。子のひきこもりを何とかしたいと考える親側が,一時は医療機関などに相談し支援を求めたとしても,身を結ばずに最終的には親が本人の生活を支援し続けるしかない状態が続いているのではないか。まさに8050問題は制度の狭間にあり,医療,福祉のいずれにおいても支援が届きにくい状態像であることが示唆された。
中高年ひきこもり当事者については,5名の対象者からインタビュー調査への協力を得た。対象者は30代から40代であった。ひきこもり歴は3年からから25年であった。インタビューではひきこもり時に実施していたこと,外部機関とつながったときの経緯や心理について主として尋ねた。長年のひきこもり生活やひきこもり状態がどのように改善したかについて,現在,親との関係や親を含めた外部からの支援について要因を分析中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

コロナ禍であり当初予定していた自治体の協力を得ることができなかったため,地域に潜在的に存在する中高年ひきこもり者の疫学的な調査が実施できていない。ただしひきこもり改善や維持要因について,地域で調査するための調査項目については当事者や専門職へのインタビューにより抽出は完了している。

Strategy for Future Research Activity

遅れている調査については協力自治体の意向も確認しつつ,今年度の秋頃までに実施完了に向けて進めていく予定である。得られた調査結果をもとに支援プログラムを考案する。

Causes of Carryover

コロナのために大規模調査が実施できずその分の研究費を繰り越すことになったため。

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Published: 2022-12-28  

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