2023 Fiscal Year Annual Research Report
An empirical study on social work in children and childrearing support at local children's halls
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20K02298
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Research Institution | Niimi College |
Principal Investigator |
八重樫 牧子 新見公立大学, 健康科学部, 講師 (80069137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉 宗孝 新見公立大学, 健康科学部, 助教 (10847461)
三好 年江 就実短期大学, 幼児教育学科, 准教授 (70390250)
直島 克樹 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (70515832)
井上 信次 新見公立大学, 健康科学部, 教授 (80441484)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 児童館 / 利用者評価 / 質問紙調査 / 子どもの社会性 / 子育て支援 / 相談援助 / ソーシャルワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度 2022年9月~10月にA市とB市の児童館を利用している子どもと保護者を対象にアンケートを実施し、その結果を集計・分析・考察し、学会において発表した。 1)地域の児童館を利用している子どもの社会性に関する調査研究 研究目的は児童館の利用が子どもの社会性等に与える要因について明らかにすることである。A市とB市の児童館の子ども(主に小学3年生~6年生)860人を対象に質問紙調査を行った結果、289人の有効回答を得た(有効回答率33.6%)。その結果以下のことが明らかになった。15年前にB市の児童館を利用している子どもを対象に同様の調査を行ったが、本調査でも外遊びが好きな子どもは協調性が高く、創造性や満足度も高い傾向にあることから、子どもにとって外遊びが重要であることが再確認された。児童館によく来る子どもは職員によく相談しており、協調性や創造性が高くなっていた。今後、児童館の相談機能(ソーシャルワーク機能)の充実が求められる。地域差については A市の方が児童館をよく利用しているが、満足度や創造性はB市の方が高くなっていた。 2)児童館を利用する保護者の利用者評価 研究目的は児童館を利用している保護者を対象とする質問紙調査から、利用者評価に与える要因について検討することである。A市とB市の児童館を利用している1,490人を対象に質問紙調査を行った結果、480人の有効回答を得た(有効回答率32.2%)。その結果以下のことが明らかになった。児童館をよく利用する人ほど、そして支援者に相談する人ほど児童館の利用者評価が高くなっていた。児童館の満足度の高い人は孤立感やストレスが低かった。A市の方がB市より児童館数も多く、利用頻度や評価も高いなど地域差があるので、今後、地域の特性を踏まえた児童館の相談機能(ソーシャルワーク機能)の充実を図っていく必要があることが明らかになった。
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