• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2020 Fiscal Year Research-status Report

3Dバーチャルボディを生かした現代に求められる実物ボディ(人台)の開発

Research Project

Project/Area Number 20K02331
Research InstitutionKyoritsu Women's University

Principal Investigator

丸田 直美  共立女子大学, 家政学部, 教授 (70183621)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywordsボディ / 中年女性 / 三次元計測
Outline of Annual Research Achievements

中年女性の3Dバーチャルボディ開発のために行ってきたこれまでの中年女性(40~60歳代)の体型研究データを生かして、アパレル設計及び学校教育等に役立つ実物ボディを開発することを主な研究目的とした。
本年度は最初に、これまで行ってきた40~60歳代女性の三次元計測を、すでに取得しているデータに追加する目的で実施予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う大学閉鎖等の影響で学外者の人体計測を行うことができなかった。そこで、計測済データを用いて可能な分析を行うことに計画を変更した。
まず、40~60歳代女性の三次元データの相同モデル化(解剖学的に同じ意味を持った同数の点データに再構築した人体モデル)を行い、平均形状を作成して20歳代女性の同様モデルと比較し、サイズ変化を確認した後、主成分分析、クラスター分析を行った。主成分分析結果は、第1~第3主成分は肥痩度や体幹長などのプロポーションに関わる因子、第4~第9主成分は体の部位の傾きと厚みの因子が抽出された。クラスター分析では、大きく4種類の体型に分類できた。そのうちの2種類は若者(20歳代)の体型に近いタイプ、残りの2種類は体幹部の周径が大きいタイプであった。これらの結果より、中年女性の体型を平均値として一つで考えるのではなく、体幹部の細い若者に近い体型と体幹部の周径が大きい体型で別々に検討する必要があることが示唆された。現在体幹部の細い若者に近い体型において、若者との体型の比較を行い、パターンへ展開した時の両者の差について検討中である。
次にボディ開発にあたり、市場が求めているボディの傾向や開発上必要なサイズ、ゆとり等を検討するため、ボディメーカーを訪問しボディ制作に関してヒアリングを行った。その結果、研究データを正確にボディで再現するだけでは、企業が求めている服作り用のボディとしては不十分であることが確認できた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

2020年度は新型コロナウイルス感染拡大に伴う学内業務及び授業準備等の作業に追われ、本研究に費やす時間を予定通り確保できなかったことが主な原因として挙げられる。
また、計画していた三次元計測が、大学内入校制限措置のため実施できなかった。そのため、すでに取得している三次元データを用いての分析に計画を変更した。被験者数は十分とはいえないが統計解析は可能な数であったため、大きな枠組みでの中年女性の体型分類を行うところまでは研究を進めることができた。

Strategy for Future Research Activity

研究2年目がスタートしたが、現在も新型コロナウイルスの感染拡大で今年度も昨年度と同様に三次元計測の実施が困難な状況である。そのため、三次元計測は行わず、取得済みのデータを用いての分析を継続する。
まず、体幹部の細い若者に近い体型において、標準サイズの9号を取り上げ、若者との体型の比較を行い、パターンへ展開した時の両者の差について検討し、9号における中年女性向けの原型について検討する。次に体幹部の周径が大きい体型について、体型をカバーできる服作りのためのパターンを検討する。
体型研究と並行して、服作りのために必要なボディをどのタイプで開発するか、ゆとりの必要性等の検討を、ボディメーカーと協議しながら進める。

Causes of Carryover

2020年度は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、計画していた三次元計測が大学内入校制限措置のため実施できなかったため、被験者用謝金として予定していた金額が執行できなかった。また、出張の中止で出張費も使用出来なかった。さらに研究の遅れもあり、ボディの発泡スチロールを用いての形状作成も実現できなかった。
2021年度においても新型コロナウイルスの感染状況は芳しくないため、三次元計測は引き続き困難と考え、取得済みのデータを用いての分析を継続する。それに伴い謝金用の予算は三次元計測データを2次元に展開するソフトの購入にあてる。現在、三次元ボディの2次元化ソフトを1種類使用して分析を行っているが、平面パターン展開を視野に入れてその精度等を確認するためにももう1種類導入し、比較検討する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2020

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 中年女性の三次元計測データによる体型分類2020

    • Author(s)
      小松千佳、丸田直美
    • Organizer
      (一社)日本家政学会第72回大会

URL: 

Published: 2021-12-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi