2024 Fiscal Year Annual Research Report
食品のウイルス汚染を評価するための高感度新規汚染指標マーカーの検討
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20K02339
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| Research Institution | Osaka Institute of Public Health |
Principal Investigator |
山元 誠司 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主任研究員 (20649008)
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| Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | バクテロイデス / ふん便汚染 / ノロウイルス / A型肝炎ウイルス / 食中毒 / 冷凍ベリー |
| Outline of Annual Research Achievements |
そのまま食べることのできる冷凍ベリー類などのRTE食品がウイルスに汚染されていると食中毒事件に発展することがある。本研究では、大腸菌よりもより高感度でふん便汚染を検出し得るバクテロイデスに着目し、ウイルス性食中毒を引き起こし得る極微量のふん便汚染を検出する検査法を確立することを目的としている。 本研究では、ヒト特異的バクテロイデス(Phocaeicola doreiおよびPhocaeicola vulgatus)を特異的に検出するリアルタイムPCR系を構築し、さらに高感度のRT-nested-PCRならびにシークエンス解析系に発展させ、微量なバクテロイデス遺伝子の塩基配列解析ならびに種の推定が可能となった。その改良法を用いてRTE食品として輸入冷凍ベリー類48検体からバクテロイデスの検出を試みた。その結果、12検体(25%)からヒト特異的バクテロイデスが検出され、これらはウイルス性食中毒の潜在的なリスクを有している可能性が考えられた。これらの主な生産国はチリあるいはカナダであった。また、前述のPCR産物を次世代シーケンサーにて解析したところ、反芻動物などが保有するバクテロイデスが主として検出されたものが1検体確認され、動物のふん便汚染にさらされている可能性も考えられた。 以上より、本研究で構築された方法は、非常に高感度にヒトふん便や動物ふん便汚染を検出し、ウイルス性食中毒のリスクを評価できる可能性が示唆された。
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