2021 Fiscal Year Research-status Report
The preventive effects of Roasted tartary buckwheat seed on obesity and diabetes
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20K02355
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Research Institution | Iida Women's Junior College |
Principal Investigator |
友竹 浩之 飯田女子短期大学, 家政学科, 教授 (90300136)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 蕎麦の実 / レジスタントプロテイン / 肥満 / 糖尿病 / 焙煎 |
Outline of Annual Research Achievements |
そば実、そば粉およびそば関連製品のレジスタントプロテインの測定方法を確立し、各試料のレジスタントプロテイン含量を調べた。そばレジスタントプロテインは、酵素処理とケルダール法を組み合わせることにより定量した。①そば粉に含まれるレジスタントプロテイン含量は、試料あたり約2%、全タンパク質あたり10~20%だった。②そば切り(麺)を加熱調理することで、レジスタントプロテイン含量がやや増加した。③そばの実を焙煎することによって、レジスタントプロテイン含量が、著しく増加した。そばレジスタントプロテインやその画分は、胆汁酸との結合活性を有していることがわかった 焙煎ダッタンそば実の摂取が体重に与える効果について、予備試験を行った。 一般成人10名を対象として、毎食5g(小さじ2程度)の焙煎そば実を14日間摂取してもらった。被検者は、そば実摂取状況、体調、排便状況、便のかたさ、お腹のはりなどを毎日記録表に記入した。その結果、体重が有意に減少した(p=0.001)。一方、試験期間中、被検者に下痢等の症状はみられなかった
以上のことより、そばレジスタントプロテインは、実の状態で高温加熱することにより増加する可能性が示唆された。そばレジスタントプロテインは、胆汁酸との結合活性をもつことが明らかとなったため、コレスチラミドと同様に糖尿病の病態の改善にも影響をもつ可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究施設の事情により、動物実験の実施が困難であったため、肥満・糖尿病の予防効果の検証ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
焙煎ダッタンそば実の粉末を用いて、動物実験を実施する。また、予備的なヒト試験の結果をふまえて、規模を大きくした本試験を実施する。
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Causes of Carryover |
研究施設の事情により、動物実験が実施できなかったため。 次年度は、動物実験とヒト介入試験を並行しながら実施する予定である。
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Research Products
(2 results)