2023 Fiscal Year Research-status Report
初老から高齢者における味覚・嗅覚・咀嚼力と食生活との関連を明らかにするための研究
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20K02372
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Research Institution | Nagoya Women's University |
Principal Investigator |
片山 直美 名古屋女子大学, 健康科学部, 教授 (90387663)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 住民健診 / 味覚検査 / 嗅覚検査 / 咀嚼力検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年8月25日、26日、27日には八雲町住民健診を行うことできた。アンケート調査による食生活に関する質問の回答と、味覚検査、嗅覚検査、咀嚼力検査を行い結果を得た(コロナ明けであったため参加者の数は約350名であった)。現在解析を行い、今後栄養改善学会(2024年9月)並びにめまい平衡医学会(2024年11月)での発表を予定している。また、2022年8月26日、27日、28日で行った八雲町住民健診で得られたアンケート調査(まだコロナが収まりつつある状況であったため参加者の数は約300名であった)による食生活に関する質問の回答と、味覚検査、嗅覚検査結果については、2023年栄養改善学会(2023年9月)、めまい平衡医学会(2023年10月)において発表を行なった。2024年度は8月29日から9月1日にかけて八雲町住民検診を行い、アンケート調査による食生活に関する質問の回答と、味覚検査、嗅覚検査、咀嚼力検査を行い結果を得る予定である。コロナの流行が収束して、これから落ち着いて検診ができるため、参加者の数もコロナ前(約600名)に近く戻ってくることが予想され、より良いデータ確保ができるのではないかと期待している。 八雲町は半農半漁の地方であり、持続的に農業又は漁業を行って生活の糧(収入)を得ていることもあり、コロナ前とコロナ後での生活における大きな違いはなく、味覚、嗅覚における変化についても、味覚にはほとんど影響がなく、嗅覚は加齢による変化が見られたがコロナの影響であるかどうかについては今後の検討が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年、2023年とコロナ前に比べて参加者の人数は少ないが(コロナ前は約600名、2022年と2023年は約300~350名)住民健診において食生活のアンケート調査と味覚・嗅覚の検査ができた。結果を学会での発表並びに論文としての成果を得ることができた(2023年栄養改善学会(2023年9月)、めまい平衡医学会(2023年10月)において発表を行なった。) 論文 Relationship between tinnitus and olfactory dysfunction: audiovisual, olfactory, and medical examinations. Front Public Health. 2023 Apr 20;11:1124404. doi: 10.3389/fpubh.2023.1124404. eCollection 2023.Front Public Health. 2023. PMID: 37151589 Free PMC article. 発表 1) 片山直美 北海道Y町における推定カルシウム摂取量と推定食塩摂取量に関するアンケート調査 日本栄養改善学会名古屋大会 D会場口頭発表 2023年9月3日 2)片山直美、吉田忠雄、小林万純、杉本賢文、曾根三千彦、中島務、寺西正明、中田誠一 北海道八雲町COVID-19流行前後のめまい感、耳鳴り、頭痛に関するアンケート調査、味覚・嗅覚検査結果の比較 日本めまい平衡医学会 19群 ポスター 演題番号P18-3 2023年10月27日
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Strategy for Future Research Activity |
2023年8月25日、26日、27日には行うことができた八雲町住民健診で得られたアンケート調査による食生活に関する質問の回答と、味覚検査、嗅覚検査、咀嚼力検査を行い結果を現在解析している。今後栄養改善学会(2024年9月)並びにめまい平衡医学会(2024年11月)での発表を予定している。 また、2024年度は8月29日から9月1日にかけて八雲町住民検診を行い、アンケート調査による食生活に関する質問の回答と、味覚検査、嗅覚検査、咀嚼力検査を行い結果を得る予定である。
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Causes of Carryover |
2020年と2021年に八雲町住民検診中止となり、2020年-2022年で収集する予定であったアンケート調査・味覚・嗅覚・咀嚼力検査結果を2022年-2024年で行う必要があるため延長を願い出るとともに、残金に関しても、2024年度ですべて使用する予定である。
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