• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2021 Fiscal Year Research-status Report

Development of innovative antimicrobial deodorant with low risk and low environmental impact from Artemisia sp.

Research Project

Project/Area Number 20K02377
Research InstitutionOyama National College of Technology

Principal Investigator

高屋 朋彰  小山工業高等専門学校, 物質工学科, 准教授 (90515553)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywordsヨモギ属植物 / Artemisia / 抗菌効果 / デオドラント作用 / 環境低負荷
Outline of Annual Research Achievements

研究代表者は、生活(浴用・食用)に活用されているヨモギ属から、腋臭原因菌を選択的に抑制する耐熱性・親水性の新奇抗菌成分を見出した。本研究では見出した抗菌成分について、[1]精製・同定を行い、[2]その抗菌性や安全性を評価する。2年目である2021年度は、腋臭原因菌を選択的に抑制するヨモギ由来新奇抗菌成分を精製してその構造を明らかにすることを目的として検討した。その結果、以下の結果が得られた。(1)2020年度に部分精製に成功していた抗菌成分(特に明確な抗菌活性が確認された画分)のそれぞれについて、HILICカラムを用いたLC-MSによる更なる精製に成功した。(2)それぞれの画分の溶出時間を比較した結果、3つの画分(4・5・6)に共通する2つのピーク(検出時間 約8.0 minおよび約10.5 min)、2つの画分(5・6)に共通するピーク(検出時間 約26.0 min)、2つの画分(4・6)に共通するピーク(検出時間 約38.0 min)が得られた。また、画分7は画分4~6とは大きく異なる溶出パターンを示した(検出時間 約28.0~32.0 min)。(3)各ピークのm/zを評価したところ、共通する3つのピークや共通する2つのピークのマススペクトルからは同じm/zが数多く検出された。また、2つの画分(5・6)には、共通骨格としてキナ酸の存在を示唆するピークが検出された。これらの結果から、LC-MSによる分析によって、ヨモギ由来の新奇抗菌成分としては少なくとも2種類以上の成分が存在すること、および画分4・5・6に含まれる抗菌成分はいくつかの類似した構造を有していることが示唆された。しかし、画分4・5・6については2020年度の結果から複数成分が含まれている可能性があるため、引き続き、様々なHILICカラムおよび分離条件を用いてLC-MSによる精製と同定を行う。一方で、充分な抗菌物質量が得られていないためNMRによる構造決定は未達成である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

ヨモギから抽出・部分精製し、さらに精製して得られた各抗菌成分について、LC-MSを用いたさらなる精製とその推定に成功している。一方、得られたマススペクトルから、精製で得られた抗菌成分中には複数成分が含まれていることが示唆された。そのため、成分の分離を継続して行う必要性があることが明らかとなったため、申請時の予定よりは進捗がやや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

継続してその精製と特定を進めており、研究実施時期を除いて研究実施計画に大きな変更はない。研究実施計画に基づき、抗菌物質を特定し、その抗菌活性や細胞試験を用いた安全性について明らかにする。

URL: 

Published: 2022-12-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi