2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
20K02398
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Research Institution | Nishikyushu University |
Principal Investigator |
仙波 梨沙 西九州大学, リハビリテーション学部, 講師 (30826574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 純信 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (30336028)
上城 憲司 西九州大学, リハビリテーション学部, 教授 (90454941) [Withdrawn]
井上 忠俊 平成医療短期大学, リハビリテーション学科, 助教 (60879782)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 買い物時の困りごと / 物品探索 / 地域在住高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
地域在住高齢者43名とデイサービス利用者18名を対象とし、DASC-21による認知機能低下群(21名)と認知機能保持群(40名)の買い物時の困りごとについて調査を行った。その結果、認知機能低下群と認知機能保持群ではDASCの「一人で買い物ができますか」の項目において有意な差(p<0.001)を認め、困りごとの内容にも違いを認めた。 認知機能低下群においては「同じものを何度も買ってくる」「買うものを忘れる」といった記憶に関する困りごとが多く、一方で認知機能保持群では「物がどこにあるかわからない」「ほしいものの場所がわからない」といった物品探索に関する困りごとが生じていることが明らかとなった。 次に地域在住高齢者43名のみを対象とし、困りごとの有無によるDASCによる認知機能およびWHODASによる健康状態の違いを調査した。困りごとがある群(16名)、困りごとがない群(27名)でWHODAS(p=0.60)、DASC(p=0.79)のすべての項目において有意な差を認めない結果となった。 上記より、認知機能が低下してくると、買い物の遂行自体に問題が起こってくることが明らかとなった。一方で、認知機能が低下していなくても買い物時に物のありかがわからないといった物品探索での困りごとが生じているが、買い物の遂行自体はできている現状が明らかとなった。 地域在住高齢者にとって買い物時の物品探索は困りごとであり、物品探索機能について認知機能別に特徴を明らかにすることで支援につなげていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
MMSEや実際の買い物時の物品探索の評価など、対面で長時間かかる評価がコロナの影響でできない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナの影響を鑑みながら、1回に測定する人数を減らすなどの対応をとる予定である。また、時間をかけずに買い物動作を評価できる方法を検討していく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響で計画通りにデータ測定ができず、旅費及び人件費を支出していないため次年度使用額が生じている。
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Research Products
(1 results)