2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
20K02398
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Research Institution | Kumamoto Health Science University |
Principal Investigator |
仙波 梨沙 熊本保健科学大学, 保健科学部, 准教授 (30826574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 純信 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (30336028)
上城 憲司 西九州大学, リハビリテーション学部, 教授 (90454941) [Withdrawn]
井上 忠俊 平成医療短期大学, リハビリテーション学科, 講師 (60879782)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 買い物 / 地域在住高齢者 / 物品探索 |
Outline of Annual Research Achievements |
65歳以上の高齢者を対象とした認知機能のデータ測定が可能となり,82名のデータが測定できた. 地域在住高齢者82名の平均年齢は78.29(SD:5.32)歳で,女性61名,男性21名であった.そのうち認知症の疑いがあるとされるMini Mental State Examination-Japanese(MMSE-J)が23点以下の対象者が3名であった.また,The Dementia Assessment Sheet for Community-based Integrated Care System-21 items (DASC-21)が31点以下の認知症の疑いがある対象者が8名であった.そのうちMMSEJ,DASC-21の両方で低下認めたものが1名であった.MMSE-J,DASC-21で低下を認めた対象者のうち,買い物時の困りごとがある対象者はいなかった.対象者のうち,買い物についての困りごとが生じている者は9名であった.多くの人が日ごろから買い物に行く機会があり,自家用車を運転して買い物に出かけていた.自家用車の運転を行うものは69名で,自分の運転に不安を持っているものは29名であった.対象者の困りごととしては,「視力障害により商品やラベルが見えづらい」といった視覚に関するものと,「店が遠い」「車がないので困る」買い物の移動手段に関するもの,「買いたいものを忘れる」といった認知症初期に認める内容であった.買い物に困りごとがある9名のうち,3名はMMSE-JもしくはDASC-21で認知機能の低下があった. 野菜の名前が書かれたメモを見ながら,指定されたものをカゴに入れる動作では,MMSE-JおよびDASC-21で認知機能が低下を認めた対象者8名全員が誤りがなかった.ただし,それ以外の物品探索の特徴については,これから分析を行う予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の影響で,一昨年度のデータの収集が遅れたため,それに伴い,研究全体の進行が遅れてしまった.
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は,収集したデータの分析をし,そこから物品探索における高齢者の特徴を抽出する.さらに,買い物支援経験がある専門職に協力を仰ぎ,買い物支援についてのマニュアルを作成する.
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響で,研究計画が大幅に遅れたためです.
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Research Products
(1 results)