2023 Fiscal Year Annual Research Report
生活習慣改善プログラム実施者のスキル向上のためのスキルチェック表の開発
Project/Area Number |
20K02413
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
安達 美佐 帝京大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (10782352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 明日香 (根本明日香) 帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (20722482)
山岡 和枝 帝京大学, 公私立大学の部局等, 客員教授 (50091038)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 生活習慣病 / 発症・重症化予防 / 管理栄養士 / 生活習慣改善 / 食習慣 / スキルチェック表 |
Outline of Annual Research Achievements |
筆者らは生活習慣病の発症・重症化予防のための管理栄養士による生活改善プログラムの一環として、介入効果を実証できたプログラムの各行程の実施到達度を管理栄養士が自ら評価し、不足部分を補いながら介入のスキルを上げられる「スキルチェック表」を開発した。管理栄養士(RD)が栄養指導等の実務と併せて、12週間(2週間ごとに7回)の「スキルチェック表」を用いた自己評価を行い、研鑽を図る。評価は16項目の「ほぼできている」の個数割合を栄養診断スコア(以下、スコア)とし、本研究で信頼性・妥当性、評価者間信頼性を検討した。 調査対象者(栄養指導経験5年未満のRD)25人に自己評価(全7回)と、3名のスキル評価者(RD)の評価(0週と12週)を実施した。構造的妥当性(因子分析)、内的整合性(クロンバックのα係数)、再現性(0週と2週のピアソン相関係数)を検討した。基準関連妥当性を調査対象者(経験年数3年未満と以上)およびスキル評価者のスコアの差をスチューデントのt検定・分散分析により検討した。評価者間信頼性は0週と12週時点で、調査対象者が一般人を模擬対象者とした栄養指導のロールプレイングを行い、スキル評価者がその録画に基づき評価した結果より評価者間信頼性(Shrout-FleissのICC)を求めた。経時的なスコアの変化は混合効果モデルにより検討した。 RD24人の分析ではスコア項目の因子分析では1因子としてはやや不安定ではあったものの、α係数は0.88と高く、調査対象者とスキル評価者では明らかなスコアの差、2時点間での相関は高くスコア差は有意ではなかった。評価者間信頼性はICC 0.65 (0.53-0.83)であった。以上、妥当性および内的整合性、評価の再現性、評価者信頼性が認めら、スコアの経時的変化はスキルアップの方向にスコアが高くなっていた。よって、「スキルチェック表」は栄養介入の自己評価を行うことで栄養介入のスキルアップを図れる可能性が示唆された。
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