2021 Fiscal Year Research-status Report
点字と触察本の人間形成的意義に関する教育思想的考察―ディドロの触覚論を手がかりに
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20K02423
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
室井 麗子 岩手大学, 教育学部, 准教授 (40552857)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 感覚論 / 触覚論 / 点字 / 触察本 / 実験現象学 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、新型コロナウイルスの感染拡大により昨年度実施できなかった、点字と触察本の諸実践に関する国内での調査研究および資料・史料収集を実施する予定であった。加えて、フランスを中心とした国外で、研究調査および資料・史料収集(触察(絵)本の調査・収集、科学産業博物館やルーヴル美術館における触察本作成に関する調査、ルイ・ブライユ記念舘における調査・資料および史料収集等)を実施する予定であった。 しかしながら、今年度も新型コロナウイルス感染状況が続いており、国内ならびに国外での調査研究を実施できなかったため、今後、国内および国外での研究調査が可能になった際にはすぐに実施できるように準備作業を行った。 さらには、文献研究を行った。感覚論に関する思想史の考察・検討に加え、それらに関連して、感情史に関する文献研究も実施した。また、上記の国内および国外での調査研究の準備作業として、これらの諸実践を考察・分析するための理論枠組みをさらに精緻化する作業も実施した、具体的には現象学ならびに実験現象学の諸文献を読解・分析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、国内での調査研究が実施できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、国内・国外での調査研究が可能となった際に、すぐに研究に着手できるよう、準備作業を進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染拡大状況により、予定していた国内での調査研究が実施できなかったため。 調査研究が可能になり次第、調査研究費として使用する。
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