2022 Fiscal Year Annual Research Report
Yoshibei Nomura's New Educational Thought and an Empirical Study on Life Education-Based School Curriculum Construction
Project/Area Number |
20K02467
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Research Institution | Yokohama University of Art & Design |
Principal Investigator |
冨澤 美千子 横浜美術大学, 美術学部, 教授 (90810680)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 野村芳兵衛 / 岐阜市立長良小学校 / 大正新教育 / 生活教育 / 教育思想史研究 / 日本型教育 / 学校カリキュラム構想 / 初等教育研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、第一に、大正自由教育を代表する池袋児童の村小学校(1924-1936)で訓導・主事を務め、戦後新教育期に岐阜市立長良小学校の校長であった野村芳兵衛(1896-1986)の新教育思想に基づく学校カリキュラム構想を明らかにするとともに、岐阜市立長良小学校の新校舎における新しいコミュニティスクールとしての学校づくりに、どのように継承されていくのかをフィールドワークにより実証的に研究し、分析し、カリキュラムのモデル化を目的とした研究であった。 長良小学校を参観したデータと、比較研究のために行かせていただいた上越市立大町小学校の「学年の活動」、成城学園初等学校の「総合教育」についての研究、及びこれまで研究してきた野村芳兵衛の教育思想について引き続きまとめることができた。 国際研究としては、カリフォルニア州サンノゼの私立の一貫校であるハーカースクール(HARKER SCHOOL)を参観し、カリフォルニア州立大学ソノマ校教育学部の総合学習を指導する授業を参観した。これにより、日本型教育の特徴について客観的に理解し、研究を深めることに繋がった。その後もカリフォルニア州を再訪し、カリフォルニア州立大学ソノマ校教育学部の長瀬鮎美准教授(Dr.Ayumi Nagase)と研究交流し、今後の研究計画について話し合った。また、2022年度は、世界新教育学会WEF国際教育フォーラムのシンポジウム開催の実行委員(事務局長)であったため、「日本型教育における新教育の継承と発展」をテーマにシンポジウムを学会と共同開催させていただき、日本型教育に関する国際的な比較研究の専門家であるピーター・ケイヴ(Dr. Peter Cave)上級講師(マンチェスター大学)を招聘し基調講演していただいた。これにより、日本型教育の発展について、さらに考察を深めることとなった。
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