2021 Fiscal Year Research-status Report
教師のゲートキーピングと支援の研究-米・豪・蘭・西の社会科授業プロトコル分析-
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20K02473
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Research Institution | Minami Kyusyu University |
Principal Investigator |
酒井 喜八郎 (さかいきはちろう) 南九州大学, 人間発達学部, 講師 (20760937)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久野 弘幸 中京大学, 教養教育研究院, 教授 (30325302)
田中 伸 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (70508465)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 社会科授業 / ゲートキーピング / プロトコル分析 / 支援 / シティズンシップ教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度(2年目)も、コロナ禍のため、海外調査は行くことはできなかった。そこで、2018年にアメリカのシカゴ実験学校での小4の社会科話し合い授業を参観したプロトコルデータを作成したので、現在、このデータから、アメリカの社会科実力教師のゲートキーピングの特質を明らかにしようとして分析をしている。 アメリカ社会科の実際の構築的な市民性を育成する話し合いの授業を、プロトコルの発話分析により、児童の思考体制だけでなく、教師の相槌、整理、賞賛、発展・深化、進行、説明、助言という7つのカテゴリーの支援を抽出することができた。この発表は、日本カリキュラム学会でズームで行った。 また、2021年度の夏も、コロナ禍のため、アメリカ調査は行くことはできなかった。しかし、アメリカ、カリフォルニア州の社会科実力教師に対して、7月にズームでインタビュー調査やデータ収集を行い、アメリカの社会科実力教師のゲートキーピング(カリキュラム調整)について分析している。一方、日本のスーパーティーチャーに対して、9月にズームでインタビュー調査を行い、日本の社会科実力教師のゲートキーピングを分析している。さらに、日米の社会科実力教師のそれぞれの授業のゲートキーピングの共通点と相違点を抽出し、今後の社会科教育の在り方について示唆するものについて考えた。 その成果を、日本カリキュラム学会や日本教育方法学会で発表することができた。 ・酒井喜八郎「社会科教師のゲートキーピング~米・豪・西の授業参観・板書・教室掲示から~」日本カリキュラム学会(琉球大学ズーム)2021年6月26日。 ・酒井喜八郎「社会科教師のゲートキーピング~日本とアメリカの授業の比較から~」日本教育方法学会(宮城教育大学ズーム)2021年9月26日。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍のため、この2年間、当初計画していた米・豪・蘭・西の4か国海外調査に出ることができなかったため。 現在は、2018年に出かけた米国のシカゴ実験学校の社会科授業プロトコル分析を行っている。また、海外調査ができないため、アメリカのカリフォルニア州のスーパーティーチャーと日本のスーパーティーチャーのそれぞれのゲートキーピングを明らかにするために、それぞれ、2021年7月と9月にズームによるインタビュー調査とデータ収集を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度2022年度(3年目)は、コロナ禍がやや弱まってきたため、渡航が可能になれば、海外調査に出かける予定である。現在、アメリカのカリフォルニア州または、ハワイ州を計画している。また、ズームでの日米のスーパーティーチャーである社会科教師へのインタビュー調査は継続していきたい。また、研究成果を、2022年9月20日~22日に、マレーシアで開催されるWALS(世界授業研究大会)で発表する予定で、5月末までにエントリーする予定である。 また、毎年10月頃開催される全国社会科教育学会(於広島大学)で、研究成果を発表する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため、予定していた海外調査ができず、予定していた旅費がまだ未使用のため。2022年度は、コロナ禍が少し減少してきたため、海外調査へ出かける予定である。
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Research Products
(7 results)