2022 Fiscal Year Research-status Report
Historical Research of the Idea about Early Childhood Education
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20K02474
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
柴田 賢一 常葉大学, 保育学部, 教授 (90615212)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 幼児教育の概念 / 保育の概念 / 幼児教育と保育 / 家政論 / 生活、life / 養護、care / 教育、education |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度の本研究では、比較家族史学会2022年度春季研究大会(2022年6月18日、19日、明治大学を主会場としたオンライン開催)シンポジウム「<産みの親>と<育ての親>の比較家族史」において、「初期近代イングランドの妊娠・出産と家族」というテーマで研究報告を行った。初期近代のイングランドにおいては、子育てや子供の教育が、妊娠・出産と深い関連を持ち、子作りの段階からの綿密な配慮が求められていたのであるが、その内容について一次史料の分析から得られた知見を報告した。具体的には出生前の配慮が必要であるが、それが行き届かない場合にeducationの役割が必要であると述べられていたこと、またそれを第二の自然とする言説がみられたことなどが挙げられる。 さらに初期近代イングランドを対象とした研究では、EEBO(Early English Books Online)を用いて、キーワードをもとにした体系的な史料収集に取り組んだ。今後、データの突合せを行い、史料の位置づけの見直し、再評価を行う予定である。 また本研究でもう一つの課題としている日本における「子育て」「教育」に関連する語彙の研究では、倉橋惣三の文献における「生活」概念についての研究を継続させており、本年度では、『幼稚園真諦』を主な分析対象とし、幼稚園での教育方法における「生活」の位置づけについて詳細な分析を行った。その成果は研究論文にまとめ、常葉大学保育学部紀要に発表している。(「教育と生活-倉橋惣三の「生活」概念③『幼稚園真諦』を中心に-」『常葉大学保育学部研究紀要』第10号、pp.47-56、2023年3月)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
一部の成果であるが、学会シンポジウムでの報告にまでたどり着けたことと、昨年同様論文を一本上梓したこと、また史料収集も大幅に進展し、次年度に向けて学会発表等の準備が整いつつあり、昨年度やや遅れた分の研究進捗が取り戻せたと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
現在体系的な研究史料収集を進めているが、さらに収集が必要と考えられる史料収集を継続して行う。またそれらの資料分析から得られた成果については、今年度秋季から冬季の学会を中心に発表を行う予定である。具体的にはまず幼児教育概念に関わる史料状況についての報告、またその中から特に重要と思われる資料についての内容分析を行った成果を報告していく予定である。
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Causes of Carryover |
本年度はこれまで計画で履行できていなかった物品購入を行ったこと、また予定していた史料収集のための出張を行ったことで一定の経費支出があったが、前年度までの未使用分が多かったことと、計画していたうちまだ購入していない物品があることで次年度使用額が生じている。
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Research Products
(2 results)