2022 Fiscal Year Research-status Report
ベルン師範学校出身教授J・イッテンの発想法教育学とワイマール期実験学校教育学受容
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20K02499
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
鈴木 幹雄 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 名誉教授 (70163003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 明 関西福祉大学, 教育学部, 教授 (30258256)
大関 達也 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (80379867)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | J・イッテン / ベルン師範学校出身教授 / 実験学校教育学受容 / 発想法教育学 / ワイマール期 / グループ活動教育学 / 自己探求的芸術教育学 / 現代の児童芸術教育学 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.概況:本事業はコロナ禍の若干減速となり、令和2-3年度に研究計画を現実的に修正し研究を構成的に実現できるよう再検討した。その結果令和2-4年度の研究成果総数は研究代表者、研究分担者、研究協力者計4名に対し、論文、学会発表、出版物(公刊:R.5.4)成果総数は、各6、3、1本となった。しかし、若干の各研究の凸凹や成果統合の課題が残り、研究を一層充実する為一年間の期間延長を申請した。 2.令和4年度研究活動主要課題には、研究課題①(戦後ドイツ語圏師範学校出身教授による1920-30年代の実験学校教育学遺産関連資料の分析・研究)、研究課題②(1940-50年代現代的教育学基礎理論・教育方法学の展開過程関連資料の分析・研究)、研究課題③(現代児童表現教育論が上記1、2の遺産を如何に継承したかに関する現代アクティブ・ラーニングの視点からなされた現代表現教育研究の分析・研究)が位置づけられた。 3.令和4年度研究主要成果: 研究課題①・研究課題②成果:令和4年度成果:・鈴木幹雄「ドイツ敗戦期にみる現代教育学・教育方法学の発生動態について(III)―ゲッティンゲン大 学博士学位取得者G・スロッタにみる教育学研究コンセプト「教育学的事実研究」―」,2023(書誌情報は[現在までの進捗状況]参照)。/研究課題③成果:令和4年度成果:・阿部 守「柏崎栄助『沖縄日記』に関する考察―研ぎ澄まされた感性の人」,2023(同上)。・加藤 明「新しい時代に必要となる『資質・能力』を育成するための教育方法のあり方」(副題-略),2023(同上)。・キャシー・ワイズマン・トッパル著,鈴木幹雄,三木健郎編著『材料を探求する幼児の表現活動』(副題-略),2023(同上),2023(同上)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1.本事業は当初、コロナ禍の下、ドイツスペシャリストからの情報を得られない等の諸事情が重なり、若干減速となったが、令和2年度、研究計画を20世紀実験学校教育学の形成史に即して修正し、研究を構成的に実現できるべく再検討を重ねた。同努力の結果、上述の通り令和2-4年の3年間の研究成果総数は、研究代表者、研究分担者、研究協力者計4名に対し、論文、学会発表、出版物(公刊:R.5.4)成果総数は、各6、3、1本に及んだ。 2.その際、この間、令和3-4年度にわたる計画修正の結果:第2年度に得られた研究成果を視野に入れ、本研究課題は如何に推進した場合に生産性を上げ得るか追求した。再度微修正された研究課題の詳細は以下の通り。研究課題①戦後ドイツ語圏師範学校出身教授達による、1920-30年代の実験学校教育学の1940-50年代における継承・展開過程(グループ活動教育学展開過程関連資料収集・分析)、研究課題②1940-50年代現代的教育学・教育方法学基礎理論の展開過程関連資料収集・分析、研究課題③現代に受け継がれている構成的な児童表現教育論に関するアクティブ・ラーニングの視点からなされた実践研究関連資料収集・分析。 3. 推進アプローチ修正の根拠:現地調査・研究が実現不可能で、良質な研究書事情を周知しているドイツ人スペシャリストの探索、校閲・情報取得が得られない事情の下、本科研研究を確実に実現させる為、上述の通り、敗戦期ゲッティンゲン大学ドクトラント達によって解明された、1920-30年代ドイツ実験学校に関する挑戦的教育学的研究を解明し、本研究を深め、現実的に統合することを目指した。その結果、本研究に「深み」のある先行研究を集中・発展させることが可能となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
1.本事業は当初、コロナ禍の下、ドイツスペシャリストからの情報を得られない等の諸事情が重なり、若干減速となったが、令和2年度、研究計画を20世紀実験学校教育学の形成史に即して修正し、研究を構成的に実現できるべく再検討を重ねた。同努力の結果、上述の通り令和2-4年の3年間の研究成果総数は、研究代表者、研究分担者、研究協力者計4名に対し、論文、学会発表、出版物(公刊:R.5.4)成果総数は、各6、3、1本に及んだ。 2.その際、この間、令和3-4年度にわたる計画修正の結果:第2年度に得られた研究成果を視野に入れ、本研究課題は如何に推進した場合に生産性を上げ得るか追求した。再度微修正された研究課題の詳細は以下の通り。研究課題①戦後ドイツ語圏師範学校出身教授達による、1920-30年代の実験学校教育学の1940-50年代における継承・展開過程(グループ活動教育学展開過程関連資料収集・分析)、研究課題②1940-50年代現代的教育学・教育方法学基礎理論の展開過程関連資料収集・分析、研究課題③現代に受け継がれている構成的な児童表現教育論に関するアクティブ・ラーニングの視点からなされた実践研究関連資料収集・分析。 3. 推進アプローチ修正の根拠:現地調査・研究が実現不可能で、良質な研究書事情を周知しているドイツ人スペシャリストの探索、校閲・情報取得が得られない事情の下、本科研研究を確実に実現させる為、上述の通り、敗戦期ゲッティンゲン大学ドクトラント達によって解明された、1920-30年代ドイツ実験学校に関する挑戦的教育学的研究を解明し、本研究を深め、現実的に統合することを目指した。その結果、本研究に「深み」のある先行研究を集中・発展させることが可能となっている。
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Causes of Carryover |
本事業はコロナ禍の下、若干減速となった。その為、上述の通り、令和2年度、研究計画を先ずは実現可能性を視野に入れ、研究を現実的・構成的に実現できるよう再検討した。その結果、これ迄の研究成果総数は、研究代表者、研究分担者、研究協力者計4名に対し、論文、学会発表、出版物(公刊:R.5.4)成果総数は、各6、3、1本に達した。しかし最終局面の課題として、本研究成果統合の課題が残り、更には各参加者がそれぞれの研究を一層充実する為に一年間の研究期間延長を申請し、承認された。 また他方、本事業では当初、コロナ禍の下、ドイツ人スペシャリストからの情報を得られない事情が生じ、それが令和2-4年迄続いた。しかし、ドイツ人スペシャリストからの情報、助言等を得る為に、令和5年度にドイツにおける調査・研究が取り残されていることもあり、本科研当初の計画通り、ドイツ必要最低限の 現地調査・研究が必要とされている。 以上2点により、必要最低限の枠内で、各研究分担者・研究協力者の研究充実の為の補充研究、共同研究統合の為の研究が追加される手はずとなっている。
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Research Products
(4 results)