2022 Fiscal Year Research-status Report
社会福祉施設の職場を活性化し学び合いの風土をつくる手法「福祉KI」の開発
Project/Area Number |
20K02526
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Research Institution | Osaka Seikei University |
Principal Investigator |
高尾 淳子 大阪成蹊大学, 教育学部, 准教授 (90610535)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 福祉KI / インクルーシブ保育 / 職場風土 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度には福祉職場の課題把握及び職場力向上や職場風土改善に係る取組事例や先行研究のシステマティックレビューを実施した。2022年度にはCOVID-19感染拡大により移動を自粛し、デジタル文献調査を実施した。2023年度には国立国会図書館等にて文献調査を行なう。また並行して、福祉職場におけるKI活動ワークショップ(WS)開催準備のため、ソフトウェアやハードウエアの検討・開発を行なっている。この検討においては、筆者が保育職場で展開してきた対面型KI活動WSから、IT技術を用いたKI活動へと手法を再構築し、それぞれの福祉職場に導入、展開する。この新しいKI活動のために、テキストや教材などのソフトウェア開発、またオンラインWSのためのハードウエアなどインフラ整備を進めている。 【研究成果の公表】●国内学会:日本保育学会①園長・主任が育てたい保育者の職能‐保育者同士が互いに研鑽しながら成長していく仕組み構築の参考に●②保育所における職場風土の課題調査‐職場の目標および課題共有を進める視点から●③園長・主任が育てたい保育者の職能●④ペアレンティングに関する保護者のニーズ●⑤インクルーシブ保育クラスづくりの促進要因●国際学会:OMEP"Professional Development for ECEC Teachers:Through a Follow-up Survey of HOIKU-KI Method"●論文:大阪成蹊大学紀要①介護職員の離職要因に関するシステマティックレビュー②「子どもが言葉を学ぶツールとしての絵本の選択指標の必要性③保育者が寄与するペアレンティングへの一考察‐インクルーシブ保育推進へのアプローチ‐●著書:三学出版①インクルーシブ保育実践者の人材育成-職場を活性化し学び合いの風土をつくる保育 KI②しなやかで強い保育チームづくり【保育KI活動ハンドブック】
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度~2021年度は、福祉職場の職場課題の把握、ならびに職場力向上や職場風土改善に関する取り組み事例や先行研究のシステマティックレビューを実施した。このシステマティックレビューのため公立図書館、大学図書館、国立国会図書館等に出向き、文献調査を行なう予定であったが、2020年度当初からのCOVID-19感染拡大の影響により、県境を越える移動の自粛が求められていることや、国立国会図書館の入場制限の為、代わりにインターネットを用いたデジタル文献調査を実施した。また、上記の事例調査、先行研究調査と並行して、福祉職場におけるKI活動ワークショップ開催準備のため、ワークショップで用いるソフトウェアやハードウエアの検討・開発を行なっている。 この検討においては、対面によるコミュニケーションが制限されていた経緯を踏まえ、筆者がこれまでに保育職場で展開してきた対面型のKI活動ワークショップから、IT技術を用いたKI活動へと手法を再構築したうえで、それぞれの福祉職場に導入、展開する。この新しいKI活動のために、テキストや教材などのソフトウェア開発、またオンラインワークショップのためのハードウエアなどインフラ整備を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は職場課題の把握のため、現場の生の声をもれなく吸い上げるため、自由記述式の設問を多数導入し1,000人規模の現場調査を実施する予定であったが、COVID-19感染拡大の影響により本調査は中止した。 ネットワークを活用したワークショップの開催準備のため、セキュリティを確保したネットワーク環境とデータサーバの整備を開始する。さらに、2022年度の計画により、「モバイルプロジェクタ」、「思考整理ソフト」を整備し、ワークショップにて参加者から得た意見を抜け漏れなく効率よく整理する。これらの設備は所属機関に整備されていないため、本科研費で購入する。また、ワークショップ用テキストを作成し、印刷する。 職場力向上、ならびに職場風土改善の先行研究および事例研究を行うため公立図書館、大学図書館、国立国会図書館等に出向くため、本科研費旅費を使用する。 筆者がこれまでに保育職場で展開してきた対面型のKI活動ワークショップから、IT技術を用いたKI活動へと手法を再構築したうえで、それぞれの福祉職場に導入、展開する。この新しいKI活動のために、テキストや教材などのソフトウェア開発、またオンラインワークショップのためのハードウエアなどインフラ整備を進めている。これに係る物品を、本科研費で購入する。
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Causes of Carryover |
2022年度は職場課題の把握のため、現場の生の声を漏れなく吸い上げるため、自由記述式の設問を多数導入し現場調査を実施する予定であったが、COVID-19感染拡大の影響により中止した。2023年度には、対面によるコミュニケーションが制限されていた経緯を踏まえ、ネットワークを活用したワークショップの開催準備のため、セキュリティを確保したネットワーク環境とデータサーバの整備を開始する。それに係る物品を本科研費で購入する。また、ワークショップ用テキストの印刷費を本科研費で充当する。 職場力向上、ならびに職場風土改善の先行研究および事例研究を行なうため公立図書館、大学図書館、国立国会図書館等に出向く。これに係る旅費として本科研費を使用する。
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