2020 Fiscal Year Research-status Report
国際バカロレア「言語A」概念理解における読解力育成の効果測定と実践開発研究
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20K02533
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
中村 純子 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (70761625)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 国語 / 国際バカロレア / 読解力 / DP「言語と文学」 / 論述 / 講述 |
Outline of Annual Research Achievements |
DP「言語と文学」のプログラムは2019年に抜本的な改訂がなされ、2021年度に新たな最終課題が実施される。そこで、2020年度は新たなプログラムに対応した最終課題で求められる読解力の検討に取り組んだ。2020年度の研究では基文献の購入を中心に研究環境を整え、IB国語研究会で以下の勉強会をZoom開催し、参加したIB教師との協議を行った。 2020年8月22日「文学理論について」東京学芸大学 疋田雅昭、「概念理解を育むDP『文学』『言語と文学』-EnglishAテキストより」立命館宇治中学校高等学校 福島浩介。2020年9月27日「オンライン授業『雨月物語』」広島インターナショナルスクール柳洋子、「自律性を高めるオンライン授業を考える」ハノイ・ブリティッシュ・インターナショナルスクール クラー真美、「MYP自殺願望の考察分析 物語と映像の比較」ハノイ国連インターナショナルスクール 赤川なお。2020年10月25日「戯曲の指導案 『近代能楽集』「綾の鼓」」聖ニコラススクール ソーディ幸子。2020年12月13日「試験問題1:戯曲『少年は銃を抱く』『野獣降臨』の分析」。2021年1月24日」DP新プログラムの「試験問題1:設問つきテクスト分析」の指導の対策ワークショップ-茂木健一郎『「みんないい」という覚悟』」。2021年2月14日「『砂の女』個人口述対策」。2021年3月28日「“Textual Analysis for English Language and Literature for the Ib Diploma:”レジュメ発表」東京学芸大学 中村純子・筑波大学大学院生 田中圭太・附属国際中等教育学校 浅井悦子・東京学芸大学大学院生 柴田深月。 以上の活動から、DP「言語と文学」で求められる読解力の指導方法の概観を捉えることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本来は、海外のIBインターナショナルスクールを視察し、具体的な授業から読解指導の全容を取材する予定であったが、コロナ禍のため、渡航が不可能となった。そのため、Zoomを活用し、勉強会で国内国外からIB校教諭を招いてのワークショップを開催し、2021年度から新たに始まるDP最終課題の指導対策の協議を行った。教師の指導意識は取材できたが、生徒の実態調査に着手することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度もコロナ禍の状況は予測不可能なので、国内国外の学校訪問のスケジュールは立てられないことが予測される。昨年度のIB国語研究会に参加したIB校教諭に生徒の実態調査の協力を依頼する予定である。それらのデータから読解力の効果測定の規準の作成に取り組んでいく。
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Causes of Carryover |
国内外のIB校を訪問し、読解力育成の指導実態と学習者の状況調査に取り組む予定で旅費を計上していたが、コロナ禍のため、学校訪問が不可能となった。コロナ禍の状況が改善し次第、取材を再開する予定である。
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