2023 Fiscal Year Annual Research Report
Social History of Comparative Education --q study of the project-approach
Project/Area Number |
20K02546
|
Research Institution | Wako University |
Principal Investigator |
太田 素子 和光大学, 現代人間学部, 名誉教授 (80299867)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤枝 充子 明星大学, 教育学部, 教授 (00460121)
大西 公恵 和光大学, 現代人間学部, 准教授 (70708601)
織田 望美 こども教育宝仙大学, こども教育学部, 講師 (00848955) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | プロジェクト活動 / レッジョ・エミリア・アプローチ / 幼年期教育 / 幼小接続 / 遊びと探求 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度中に2冊の中間報告書(第1分冊本文79頁、資料編67頁、合計147頁、第2分冊本文37頁、資料編86頁、合計124頁)を刊行することができた。いずれこれらの中の論文を中心に著作へとまとめてゆくことになる。 今年度の主要な成果は、(1)日本におけるプロジェクト型の実践の中に、遊びの要素を豊かに備えたまま、その中から知的で論理的、想像力に満ちた展開を実現している実践(「もぐら」講談社の保育実践論文コンクール優秀賞受賞)と出会い、実践者と分析を交流できたこと。イタリアともスウエーデンとも異なる自然との付き合い方があり、子ども観、子どもの探求の支え方など共通性も抽出することができる。遊びへの援助と探求への援助の関係、それぞれの意義と課題を今後も深めてゆく(太田2023c)。 (2)戦後の和光幼稚園・和光鶴川幼稚園の実践の歴史にインタビューを通じて近づくことができた。その中で、1970年代末から80年代初め、2000年代の「共同的な学び」(総合的な活動)の模索と展開の中に、レッジョ・アプローチとの共通性を見出した。子どもの探求と教師の広げ方、その背後の子ども観、「学び」把握に対比可能な要素を見出している。影響関係も含め、さらに検討を続ける(太田・浅井2023)。 (3)散歩や遊びを重視する成城学園初等学校の低学年「未分化教育」のルーツを1920年代の実践まで遡って研究した。国際新教育運動との交渉も含めて、沢柳政太郎と成城学園の実践的な研究方法に、実践的教育研究のルーツを見出している(太田2023a,2023b)。お茶の水女子大学附属幼稚園の実践に関しては、アメリカにおけるカリキュラム研究のルーツを探る研究が着手されており(織田2023a),奈良女子大附属小学校の山路訓導の実践についても、国際学会に報告するなど研究が進められている(大西2022)。
|
Research Products
(11 results)