2020 Fiscal Year Research-status Report
外国にルーツをもつ子どもに対する「発達障害」カテゴリ適用過程の臨床社会学的研究
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20K02575
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Research Institution | Nagoya University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
竹内 慶至 名古屋外国語大学, 現代国際学部, 准教授 (80599390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末次 有加 大阪総合保育大学, 公私立大学の部局等, 講師 (40784046)
金南 咲季 椙山女学園大学, 人間関係学部, 講師 (80824979)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 発達障害 / 外国にルーツをもつ子ども / 多文化共生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、外国にルーツをもつ子どもに対して「発達障害」カテゴリが適用される過程を解明し、「発達障害」カテゴリが適用された子どもは、その後どのような処遇を受けるのか、 について明らかにするものである。 2020年度は研究計画に従い、先行研究の収集と検討、具体的な調査計画の検討を行った。他方でCOVID-19の影響により、当初の研究計画において企画されていたフィールドワークは実施することができず、また研究者間の対面によるミーティングはオンラインにより行うこととなった。 先行研究の収集と検討については、特に①多文化共生社会論、②ニューカマーに関する教育社会学的研究、③多文化主義政策を採用しているオーストラリアやカナダにおける多文化主義実践や制度に関する研究について検討を行った。また、わずかではあるが、すでに刊行されている外国にルーツをもつ子どもと発達障害の関係に関する研究文献についても検討を行った。その結果、外国にルーツをもつ子どもと発達障害の関連を検討するための基礎的なデータが不足しているということが、本研究課題を遂行していくうえでまずは取り組むべき課題であることが浮かび上がった。次年度以降の調査計画についても議論を行い、COVID-19の影響によって、参与観察を中心とするフィールドワークは今後しばらくの間は見合わせる必要があると判断されることから、2021年度については調査票調査を実施し基礎的なデータを収集するとの結論を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の影響により、小学校や保育所等においてフィールドワークを実施することができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
参与観察のようなかたちでのフィールドワークの実施については2021年度についても見通しを立てることが困難なため、調査手法の変更を含め議論を行い、調査票調査を実施することを計画している。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響により、フィールドワークが実施できなかった。また、対面によるミーティングもできなかったため旅費を使用しなかった。次年度以降、調査費用として用いることとする。
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Research Products
(4 results)