2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
20K02581
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
國分 麻里 筑波大学, 人間系, 教授 (10566003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 ヒョン辰 筑波大学, 人間系, 准教授 (10591860)
齋藤 慶子 日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (10637854)
田中 マリア 筑波大学, 人間系, 准教授 (20434425)
片岡 千恵 筑波大学, 体育系, 准教授 (30642524)
梅田 比奈子 玉川大学, 教育学研究科, 准教授 (40968608)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ジェンダー平等教育 / 社会科関連 / 学校 / 児童生徒 / 女性 / 教員 / 性教育 / 道徳教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は2回の研究会の実施、3年間の本研究の成果を掲載した本の刊行を行った。1回目は5月29日(日)の10時からオンラインで研究会を行い、担当を決めて研究の進捗を報告しあった。2回目は8月8日(月)の10時~17時まで、筑波大学附属中学校にて対面で6時間におよぶ研究会を実施した。この研究会を本の刊行に向けての中間報告的な位置づけとして、メンバー各自が自分の研究や実践の進捗を報告した。その後、8月31日(水)を原稿締め切りとして、各自が原稿作成に取り組んだ。編著者となる本研究の研究代表者が編著者となり、執筆者は加筆修正を行ない、2023年3月に明石書店より『女性の視点でつくるジェンダー平等教育-社会科を中心とした授業実践-』を刊行した。本著は2018年に編著者の一人として刊行した『女性の視点でつくる社会科授業』(学文社)からその内容と方法を引き続いたものである。しかし、これに加えて、2023年度は社会科の関連教科ともいえる性教育、道徳教育も包含している。これは本科研の目的である教科および科目横断型のジェンダー平等教育を志向したからである。2018年・2023年の両著書とも、ジェンダーと教育、ジェンダーと社会科を中心に据えた本となっている。小学校から大学までの社会科関連のジェンダー平等に関する研究や実践をこうして1冊の本としてまとめたものは他では見ない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍はあったものの、数カ月に一度はオンラインの研究会を実施して研究成果を報告しあった。また、本の刊行もすることができて研究成果を形にすることができたことは成果であった。
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Strategy for Future Research Activity |
本の刊行をしたので広報活動を充実させる。具体的には、学会での発表や宣伝、教員や一般読者に購入してもらうための研究会活動を行う。また、教科・科目横断という側面から社会科、保健教育や道徳教育にも広げた広報活動を充実させ、多くの人々に本研究の内容と意義を知らせるための活動を行う。
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Causes of Carryover |
本の刊行はできたものの、コロナ禍のために研究会の実施がオンラインとなり、助成金の残金が生じた。ジェンダー平等に関する教科横断・科目に関する問題は積み残っており、本の刊行の広報活動を通じて、ジェンダー平等意識に関する社会的責任を果たすための残金の使用を行う予定である。
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Research Products
(2 results)