2023 Fiscal Year Research-status Report
多文化・マイノリティ教育におけるオルタナティブな教育メソッドの可能性
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20K02608
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
松井 真之介 宮崎大学, 国際連携機構, 准教授 (70533462)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | オルタナティブ教育 / アルメニア学校 / ムスリム学校 / 地域語学校 / マイノリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は2023年9月にフランスパリ、ベルギーのリエージュ、メヘレン、スウェーデンのマルメ、デンマークのコペンハーゲン、および2024年3月にフランスパリ、ベルギーのリエージュ、アルメニアのエレヴァンに調査訪問を行うことができた。 その成果の一部を、まずは宮崎大学公開講座「フランスの『コミュニティ』から考える日仏比較 ~社会の成り立ちが違えば、考え方がこうも違うのか~」全4回の講義にてその成果の一部を公開した。 また前年度より着目している「広義のオルタナティブな教育メソッド」を発展させた例として、「『地域への目覚め』を介した日本型複言語・複文化教育モデルと複文化教育交流実験検証」(科研研究課題番号20K03090、代表者:熊野真規子弘前大学准教授)という、自分の住む地域(ここでは主に青森県弘前市)とフランス・フランス語をつなぐという非常に興味深い教育実験がある。代表者は2023年8月、前年度に引き続きこの実験に参加し、2023年度交流実験「地域のことばとお菓子から『地方』を知ろう!」トークセッションにて、「フランスの「地域のことば」とは? ―フランスにおける「地域語」文化の世界と現状―」の題で講演を行い、成果の一部を公開した。それと同時に複数の大学からの学生の交流に関して非常に重要な知見を得ることができた。 このように海外調査を行い、その成果の一部を研究発表で提示できたことは特筆すべき実績であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
海外調査が遂行でき、今までの成果の一部を国内で講義や研究発表として出すことができたが、その後の成果に関する新規の学術論文が未完なため。全体から見ると2年のブランクがあり、海外調査は進め、研究成果をまとめる必要があるので、課題終了年度を再び1年遅らせている。
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Strategy for Future Research Activity |
海外渡航が再開されたので、海外のオルタナティブな教育を行う機関への訪問調査を行えるよう、方策および調査対象を改めて選定し直しているところである。 そして国内においても、オルタナティブな教育メソッドを採用して異文化教育を盛んに行っている機関やプロジェクトに注目し、そこを研究対象にして調査を行うことが、海外調査を結果に大きな影響を与えると予測されるので、前年度に引き続き、国内のオルタナティブな教育機関やプロジェクトも詳細に調査することを検討している。
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Causes of Carryover |
コロナ期間の海外渡航自粛分の未使用額があったのと、直近の期限が近い別科研費、学内研究費を優先的に使用する必要があったため。またその分研究の進行が遅れており、次年度に繰り越して研究成果をまとめるのにさらなる調査と時間が必要なため。
本予算は次年度で全て使用する予定である。
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