2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of cooperative programs connecting with families and infant-nurseries to promote the improvement of the quality of family and institutional nurturing.
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20K02643
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Research Institution | Kobe Shoin Women's University |
Principal Investigator |
寺見 陽子 神戸松蔭女子学院大学, 神戸松蔭こころのケア・センター, 客員所員 (20163925)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北野 幸子 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (90309667)
林 悠子 神戸松蔭女子学院大学, 教育学部, 准教授 (90584483)
小椋 たみ子 大阪総合保育大学, 児童保育学部, 教授 (60031720)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 0・1・2歳児 / 保育の質の向上 / 養育の質の向上 / 保護者連携 / プログラムの開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
0・1・2歳児を持つ保護者770名を対象に、1.保護者の属性 2.親の養育性 3.親の育児ストレス 4.子どもとの関わり 5,言語的かかわり 6.保育者との関係 7.園で行われている保護者支援 8.保護者支援の成果 9.子どもの言語発達と家庭の養育環境に関するアンケートをWEBで実施した。2~8の尺度に因子分析(最尤法・プロマックス回転)と分散分析、重回帰分析を実施した結果、保護者支援と保育者との関係が、親の養育性・育児ストレス・子どもとの関わりに影響していた。特に子どもへの興味と言語的かかわりは全ての因子が関連していた。子どもの言語発達と家庭の養育環境については、因子分析(最尤法・プロマックス回転)と共分散構造分析を実施した結果、養育・教育環境は、直接、社会情動的能力に影響し、言語発達を介した社会情動的能力へ影響していた。また、0・1・2歳児担当保育者228名に対して、1.属性 2.所属施設 3.保育の構造 4.保育のプロセス 5.言葉に関する保育の内容 6.保育者の言語的かかわり 7.0・1・2歳児の社会・情動能力 8.保護者支援の実施内容 9.保護者支援の計画立案者に関するアンケートをWEBで実施した。3~8の尺度に因子分析(最尤法・プロマックス回転)と分散分析、重回帰分析を実施した結果、保護者支援は、保育の構造、保育のプロセス、言葉に関する保育の内容に影響していた。 これらの結果から、保護者支援が、保育の構造、言葉に関する保育の内容、保育のプロセスを介して,社会‐情動因子に影響を与えるという仮説モデルを設定し、社会‐情動を目的変数、他の因子を説明変数に共分散構造分析を実施した結果、保育のプロセスの質を除いて全て有意な推定値が得られた。 さらに、0・1・2歳児担当保育者へのインタビュー調査を実施し、以上の結果を具体的に検討し、プログラム開発を試行しているところである。
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