2020 Fiscal Year Research-status Report
韓国国家水準幼児教育課程の改定・実行過程に関する調査研究
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20K02644
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
清水 陽子 九州産業大学, 人間科学部, 教授 (70216109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹羽 孝 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 名誉教授 (10113325)
大久保 淳子 福岡県立大学, 人間社会学部, 准教授 (10550486)
吉田 真弓 名古屋短期大学, 保育科, 准教授 (80845967)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 「2019改訂ヌリ課程」 / 子ども中心 / 遊び中心 / 韓国の幼児教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)日本保育学会ポスター発表(2020年5月) (清水陽子・丹羽孝・吉田真弓・古野愛子)(2020.5)「改訂ヌリ課程とその特徴」日本保育学会第73回大会 (奈良教育大学) 「2019改訂ヌリ課程」について、国家の政策の方向性と共に、「子ども中心」の教育課程の改訂内容を明らかにし、国家水準教育課程の記述内容の深さと広がりを、報告した。 2)日本保育学会ポスター発表(2020年5月) (古野愛子・清水陽子)「保育所保育指針の領域「健康」「人間関係」「言葉」と韓国標準保育課程の「基本生活・健康」「社会関係」「意思疎通」の比較を中心に」日本保育学会第73回大会 (奈良教育大学) 日本の「保育所保育指針」と韓国の「標準保育課程」の「基本生活・身体運動」「社会関係」「意思疎通」と日本の「保育所保育指針」の「健康」「人間関係」「言葉」の3領域の1,2歳児の 保育のねらい・内容の対照表を作成し、それぞれの特徴を明らかにした。 3)名古屋短大研究紀要(2021年3月) pp.19-31「2019改訂ヌリ課程改訂案比較研究」(吉田真弓 清水陽子 丹羽孝) 2019年7月26日に公示された「2019改訂ヌリ課程」の成立過程では教育部、保健福祉部及び育児政策研究所が中心となって、基礎作業が行われてきたことが明らかになった。結果として、公示文は改訂試案を大幅に修正していたことを発見することができた。 4)韓国幼児教育研究資料No.1「遊び指導」(著キムギョンチョル・チャンヨンジュ 翻訳・校正 清水陽子・大久保淳子・吉田真弓・丹羽 孝 、2021年3月) 「2019改訂ヌリ課程」は「子ども中心」「遊び中心」の理念を推進することを目的として掲げている。その背景には韓国幼児教育学会の研究者による遊び研究の蓄積があった。韓国で出版されたキム・ギョンチョル氏の『遊び指導』(良書院)の翻訳及び解題を記した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナにより、韓国への訪問調査は、実施できなかった。 そのため、これまでに収集した資料、著書をもとに研究を進めた。 結果として、予定通り日本保育学会での2件の発表、研究論文1本の発表、『遊び指導』の日本語訳及び解題を掲載した報告書を作成した。
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Strategy for Future Research Activity |
今年10月に、研究代表清水が作成している報告書「東アジア諸国における幼児教育・子育ての実態に関する研究」の特別寄稿論文として「『2019年改訂改定ヌリ課程』改訂過程研究」( 清水陽子・丹羽孝・吉田真弓・大久保淳子・貞方聖恵)掲載する予定である。 研究分担者の丹羽氏からオリニジップ評価マニュアル訳文紹介がされ、現在全文翻訳に向けて作業中である。これについては、資料的価値が高いため、報告書として公表する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナのために、韓国訪問調査が全くできなかったことと、学会発表が、オンラインになったため、旅費が不要となったことが、大きな理由である。 今年は11月に韓国への訪問調査を予定している。また、福岡、名古屋での研究会を昨年より回数を増やして、研究成果をまとめる予定である。
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Research Products
(4 results)