2022 Fiscal Year Annual Research Report
Study on stress management of childcare workers
Project/Area Number |
20K02654
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
松浦 義昌 大阪公立大学, 国際基幹教育機構, 客員研究員 (60173796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 久代 大阪公立大学, 都市健康・スポーツ研究センター, 准教授 (10647829)
川端 悠 大阪公立大学, 高等教育推進機構, 准教授 (20713390)
渡辺 一志 大阪公立大学, 都市健康・スポーツ研究センター, 教授 (50167160)
田中 良晴 大阪公立大学, 高等教育推進機構, 准教授 (60236651)
高根 栄美 大阪総合保育大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70388792)
高根 雅啓 大阪公立大学, 高等教育推進機構, 教授 (90285312)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 保育者 / 生理心理的ストレス / 酸化ストレス / 抗酸化力 / 非特異的IgE抗体 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の研究計画は、初年度に行った健康度・生活習慣診断検査とストレス調査、およびコーピング調査を実施し、本研究結果から、保育者にとって効果的なストレス軽減法や対処法を検討し、その後、個人別に結果のフィードバックを行うことであった。研究計画通り、2022年に上記3つの調査を実施した。次に、個人別に比較した初年度と最終年度(2022年)に実施した3つの調査結果、および2年間で4回測定した酸化ストレスと抗酸化力、非特異的IgE抗体の変化グラフを個人別に示し、研究協力者にフォードバックした。しかし、コロナ禍による度重なる緊急事態宣言により、保育園間で測定時期は異なった。 初年度と最終年度に実施した健康度・生活習慣の比較では、食事のバランスのみ差が認められ、最終年度が有意に得点は高かった。また、各因子の合計点の年度間に差はなかった。ストレス反応は、不安症状に差が認められ、最終年度が有意に低かった。他の因子の年度間に差はなかった。ストレスコーピングは、いずれの因子も年度間に差は認められなかった。4回測定した年代別の酸化ストレスは、20代のみ時期要因に差が認められたが、他の年代では差はなかった。抗酸化力は、全年代の時期要因に差が認められ2回目が他の時期より有意に高かった。年代別潜在的抗酸化能は、30代のみ差が認められたが、他の年代に差は認められなかった。年代別相対的酸化ストレス度は、いずれの年代も時期間に差はなかった。全員の非特異的IgE抗体価は、1回目より2,3回目の測定時が有意に高く、特に個人差が大きかった。 以上より、本研究で対象とした保育者は、コロナ後に食事のバランスは良好となり、不安症状は低下し、年代別酸化ストレス度は測定時期間に差がなかった。よって、個人差はあるものの、コロナ禍であったにも関わらず、全体的に良好なストレスマネジメントを適切に実施していたものと推察される。
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