2022 Fiscal Year Research-status Report
高度医療依存ケースのウェルビーイングを目指したネウボラ的子育て支援体制構築の検討
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20K02666
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
水落 裕美 久留米大学, 医学部, 助教 (70610583)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益守 かづき 久留米大学, 医学部, 教授 (20238918)
藤好 貴子 久留米大学, 医学部, 講師 (20645353)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 高度医療依存 / 医療的ケア児 / ウェルビーイング |
Outline of Annual Research Achievements |
高度医療依存状態にある子どもと家族のウェルビーイングな状態を検討する上で、生活の場における療養環境という概念を可視化する必要があると考えた。2012年から2022年までに発表された文献を対象に、ロジャースの進化的概念分析を用いて分析を行った。最終的に32件の論文を分析対象とした。生活の場における療養環境の属性には、療養者の健康状態に対応する物理的環境、主体的に療養生活を過ごす協働的環境、療養者を受け入れる地域環境、必要なサービスを受けられる地域環境の4領域があり、療養者の健康状態に対応する物理的環境を基盤として、療養者・家族が主体的に療養生活を過ごす協働的環境が中核となっていた。先行要件には、療養者・家族の意思、退院前からの支援、専門職支援があった。そして、生活の場における療養環境が向かう先には、療養者の身体機能が安楽で、療養者のアイデンティティが保たれ、QOLが向上すること、また、家族のストレスが緩和し、家族が自らの生活を再編すること、そして、ケア環境が充実していることがあった。生活の場における療養環境を調整する専門職の役割は、生活の場における意思決定支援、療養者・家族がエンパワーメントできる環境整備、サービス環境の調整、療養環境の整備能力の向上に努める役割があると考えた。概念分析による枠組みをもとに、今後、インタビュー調査を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
高度医療依存にある子どもと養育する家族の地域での生活におけるウェルビーイングを検討する上で、インタビュー調査の前に、まずは子どもと家族の生活の場における療養環境を明らかにする必要があると考え、概念分析を実施することにしたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、高度医療依存にある子どもと家族に関わる専門職および医療的ケア児を養育中の家族を対象に生活の場における療養環境整備に関するインタビュー調査を行う予定である。
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Causes of Carryover |
今年度は概念分析を実施していたことにより、インタビュー調査をまだ実施していないため。
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