2021 Fiscal Year Research-status Report
縦断調査に基づく保育士の早期離職に影響を及ぼす要因探索と早期退職抑制策の提案
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20K02668
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Research Institution | Akikusa Gakuen Junior College |
Principal Investigator |
浅井 拓久也 秋草学園短期大学, その他部局等, 准教授 (10780570)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 保育実習 / 就職決定理由 / 早期退職抑制 / 保育者養成校 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は新型コロナウイルス感染症流行の影響によって縦断調査の継続が難しかった。これまでの調査対象者は、養成校で対面式の授業を受講し、保育実習Ⅰと保育実習Ⅱあるいは保育実習Ⅲに参加して保育士資格を取得した学生が調査対象であった。しかし、コロナウイルス感染症流行以降は、対面式だけではなくオンライン式の授業を受講し(あるいは半期はすべてオンライン式の授業を受講し)、保育実習に参加しないで(保育実習の代替としての学内実習やオンライン実習によって)保育士資格を取得する学生が調査対象者となってしまい、これまでのサンプルとの継続的、累積的な分析が難しくなった。そこで、今年度は研究テーマの趣旨から実施できる限りの調査を2つ実施した。1つは保育実習を行った保育所に就職した学生の就職決定理由について調査を実施した。現時点では精緻な分析はできていないが、「実習中に感じた人間関係のよさ」や「指導が厳しくなかったこと」が就職決定理由として多く見られた。次年度はこのような就職決定理由と離職の関係について検討していく予定である。もう1つは、保育実習やオンライン式の授業を中心に受講してきた学生に対する保育者の見解と学生自身の見解の差異について調査を実施した。本調査については現在分析を実施している最中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症流行の影響によって縦断調査の継続が困難であった。昨年度はできる限りの調査を実施し、本研究で実施しようとしていたことの一部を実施できた。しかし、今年度は継続的な調査が難しくなったため当初予定していた通りの研究の進展ではなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度もコロナウイルス感染症の影響で縦断調査を実施することは難しいと予想される。次善の策として、本年度、保育実習を行った保育所に就職した学生の就職決定理由について実際した調査を展開していく。
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