2022 Fiscal Year Research-status Report
子どもの睡眠改善のための双方向性アプリによる養育者支援の多拠点効果検証
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20K02675
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
吉崎 亜里香 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 助教 (90600552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橘 雅弥 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 准教授 (10722952)
新川 広樹 弘前大学, 教育学部, 助教 (10848295)
斉藤 まなぶ 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (40568846)
毛利 育子 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 准教授 (70399351)
小坂 拓也 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 特命助教 (90792101)
田中 早苗 金沢大学, 子どものこころの発達研究センター, 協力研究員 (80811372)
森 裕幸 弘前大学, 医学研究科, 特任助手 (60848307) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 小児睡眠 / ICT / 子育て支援 / 行動療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
R4年度は、国内3拠点(金沢大学・弘前大学・福井大学)・3自治体(加賀市・弘前市・永平寺町)におけるねんねナビの多拠点社会実証のデータについて、各拠点の研究者と協力の上で介入前後のデータの解析および論文化の準備を進め、ねんねナビの介入の効果(睡眠習慣、家庭への影響)や地域特性による影響に関して詳細な検討を行った。 さらに、多拠点社会実証に参加した養育者へフォローアップのワークショップを開催し、システムの改善点や支援の際に配慮すべき諸要因の洗い出しを行い、よりスムーズな養育者支援をめざして情報収集と整理を行った。 今後、地域特性を含め子どもの眠りの支援において配慮すべき点に関する情報や考察を含めて、今後さらにデータをまとめて論文化および関連学会での発表を行っていく。 また、自治体でねんねナビを運用できる子どもの眠りの専門家を育成するための子どもの睡眠の専門家育成プログラムについて、母子保健業務に携わる自治体職員と各拠点の研究者から得られたフィードバックをもとにコンテンツのブラッシュアップを完了し、睡眠に関する基礎的な情報から子どもの睡眠への支援・介入に関する具体的なガイダンスまでカバーしたコンテンツが完成した。さらに、効率的な学習を目指して、各章に対する理解度テストの開発を進行し、遠隔学習システムの構築を進めた。本課題で開発した子どもの睡眠の専門家育成プログラムの実装を進めることによって、子どもの睡眠の悩みへの助言を行える人材を地域に増やし、地域保健に貢献するとともに、多くの家庭の受益をめざして展開していく。 また今後は、社会実証を通じて確認した子どもの眠りの支援におけるニーズや課題を考察し、提言を行う準備をさらに進行する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Covid-19の影響による大学活動や自治体の乳幼児健診事業の休止等により計画に多少の遅れと変更が出たものの、遠隔地の社会実証および育成プログラム開発は各拠点大学・自治体の協力を得ておおむね順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
介入の効果(睡眠習慣、家庭への影響)やその地域差の検証にもとづいて、各拠点の研究者と協働の上でねんねナビを用いた多拠点社会実証の結果をまとめ、論文化する。また、養育者からのフィードバックをもとに今後の子どもの眠りへの支援について養育者支援の視点から考察し、提言を行う。
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Causes of Carryover |
Covid-19の影響により学会・研修会等の参加形態がオンラインとなったことや、対面での各拠点間の対面での打合せが不可能となったため、次年度使用額が生じた。
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Research Products
(5 results)