2021 Fiscal Year Research-status Report
幼児期における生活習慣確立を目指す地域協働型の親子健康教育システム構築と効果検証
Project/Area Number |
20K02691
|
Research Institution | Kansai University of Social Welfare |
Principal Investigator |
野々上 敬子 関西福祉大学, 教育学部, 准教授 (20853922)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹山 健作 三重大学, 教育学部, 准教授 (20780729)
多田 賢代 中国学園大学, 公私立大学の部局等, 教授(移行) (30341134)
岡崎 恵子 中国学園大学, 公私立大学の部局等, 准教授(移行) (40788238)
田村 裕子 山陽学園大学, 看護学部, 教授 (80583252)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 幼児期 / 生活習慣 / 健康教育 / 地域協働 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年6月:生活習慣アンケート、BDHQ(食生活アンケート)を3保育園の保護者対象に実施した。有効回答133名であった。(結果:栄養バランスの良い食事をしている保護者は、心と身体の健康が望ましい傾向にあり、幼児の養育では、子どもの食事の栄養バランスを考え、食事の挨拶・共食など食生活等、食生活だけでなく、子どもの体をよく動かす遊びや運動をさせていた。また、9割以上の保護者は、健康教育・食育の必要性を感じていた。) 2021年8月:地域の健康増進を目的としたボランティア組織(すこやかな子どもを育てる会)との協働により、健康教育・食育DVDを1枚作成し、地域の保育園、幼稚園、公民館、保健センターに配布し、活用してもらった。現在、もう1枚健康教育・食育に関する指導用DVDを作成中である。2021年11月:活動量調査を実施した。 2022年3月:日本幼少児健康教育学会において、演題名「幼児と保護者のライフスタイルに関する調査」において、前述の調査結果を発表した。2022年3月:関西福祉大学研究紀要第25巻において、研究テーマ「幼児と保護者のライフスタイルに関する調査」を論文発表した(査読有)。内容は、幼児と保護者の生活習慣(食習慣、睡眠習慣、運動習慣)の関連性を明らかにした結果、保育所に子どもを預けている保護者に於いて、時間的ゆとりがない人が半数を占めていたことから、睡眠時間が十分確保できない状況が窺われた。そのことから派生する生活習慣及び食習慣への影響が見られた。保護者の健康状態や生活習慣は、良いとは言い難い状況であったが、子どもに対しては、躾として生活習慣を身につけさせたいと考えていた。 2022年3月:調査・研究に協力いただいた保育園及びすこやかな子どもを育てる会関係者に2021年度の報告会を実施した。 2021年度は、コロナ禍により各種測定は実施できなかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため、保護者に対する各種測定(体格,貧血度,骨量,動脈硬化度,(測定機器:エステックEIS/エステックESO-Ⅲは、身体組成測定+ガルバニック皮膚測定+パルスオキシメーター測定から3次元モデリングの表現を実現したハードウェア/ソフトウェアコンピューターシステム)が、協力保育園の意向により、実施できなかったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
2022年7月:生活習慣アンケート、BDHQ(食生活アンケート)を3保育園の保護者対象に実施予定。健康教育・食育に関する指導用DVDを作成予定。 2022年8月:各種測定(体格,貧血度,骨量,動脈硬化度,(測定機器:エステックEIS/エステックESO-Ⅲは、身体組成測定+ガルバニック皮膚測定+パルスオキシメーター測定から3次元モデリングの表現を実現したハードウェア/ソフトウェアコンピューターシステム)を実施予定。 2022年11月:ActiGraph社製の加速度計であるActiGraph(AG)によって1日歩数と中高強度身体活動時間を調査する予定。各種測定が実施できた場合は、2023年3月に生活習慣アンケートを実施予定。 2022年9月及び2023年3月に日本幼少児健康教育学会において発表予定。その他関連学会に於いて発表予定。 新型コロナウイルス感染症の流行状況によるが、保育園の協力が得られれば、地域の健康増進を目的としたボランティア組織(すこやかな子どもを育てる会)との協働により、対面による健康教育・食育を実施し、その効果について、アンケートや測定結果により比較検討する予定。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の流行拡大のため、各保育園での各種測定が実施できなかったことによる。次年度は、測定を実施する予定である。
|
Research Products
(2 results)