2021 Fiscal Year Research-status Report
処遇困難な少年院在院者への社会復帰支援プログラムの開発に向けた基礎的研究
Project/Area Number |
20K02692
|
Research Institution | Shikoku Gakuin University |
Principal Investigator |
北川 裕美子 四国学院大学, 社会福祉学部, 准教授 (20747191)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田桐 早苗 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (10461245)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 少年院 / 社会復帰支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度においては、同年6月に、アジア犯罪学会(リモートでの参加)にて少年院における福祉的支援実践に関する報告を行った。具体的には、子どもの非行あるいは非行化の予防を考える上で,在院中から,帰住先である地域や家族に向けた,出院後の生活環境の調整等を行っていくことの重要性について報告した。 また、少年院生や職員等に対して性暴力や性被害に関する研修を実施ているNPO法人の理事長にインタビューを実施し、子どもが加害者でありながら被害者でもある場合に、支援者側はどのような視点でかかわることが重要であるのか等について聞き取り調査を行った。どのような障害であったとしても、それが「レッテル」とならないような配慮や対応策の検討が必要であると考える。また、そのことについて社会内処遇・施設内処遇の両面において共通認識を図れるような機会を作ることが重要であることが示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度と同様に新型コロナ感染症拡大の影響に伴い、県外への出張が困難であり、限られた人数にしか調査をすることができなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
最終年度として、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド等の児童福祉施設への視察を予定していたが、新型コロナの影響に加え、ウクライナ情勢の緊迫化に伴い、今年度の研究計画については大幅な変更を余儀なくされる可能性がある。ただし、可能な限り海外での青少年の社会復帰支援のあり方について検討できるようリモート等での調査も含めて研究計画を遂行していきたいと考える。
|
Causes of Carryover |
新型コロナ感染症の影響により、2020・2021年度に予定していた出張等を2022年度に実施することとなったため。
|