2023 Fiscal Year Research-status Report
インクルーシブ保育における個別の指導計画作成と運用システム構築のための支援研究
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20K02707
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| Research Institution | Tokyo Kasei Gakuin University |
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Principal Investigator |
和田 美香 東京家政学院大学, 現代生活学部, 准教授 (60760543)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 晋吾 東京家政学院大学, 現代生活学部, 助教 (00827446)
吉永 早苗 東京家政学院大学, 現代生活学部, 教授 (80200765)
富山 大士 こども教育宝仙大学, こども教育学部, 教授 (90744045)
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| Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | 個別の指導計画 / インクルーシブ保育 / ICTの活用 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、インクルーシブ保育における個別の指導計画作成の促進とその運用システムを構築することを目的としている。初年度は前年度から進めていた質問紙調査の結果を受けて個別の指導計画の様式の視点から検討を重ねた。「遊びと生活」の視点からの記入が最も多く、内容としては「子どもの姿」を中心に記入されていることを確認し、さらに先行研究からそれに関することを探索的に深めた。
2年目はそれを受けて保育者間の話し合いのツールとしての「個別の指導計画」の可能性に探るため、ヒアリング調査を行った。また調査の中で、ICTの活用により効果的な話し合いの場を持つことができることが明らかになり、業務軽減の可能性が示唆された。
3年目は行政との連携の必要性という視点からヒアリング調査を行った。行政や地域の園との連携を強化することで、支援の質の向上を可能にしている園に出向き、その実際を調査した。
4年目は保育者のニーズを明らかにするために質問紙調査を行った。保育者は個別の指導計画を作成するために外部の助言など連携できる支援を必要としていることが明らかになった。特に経験年数の少ない保育者は支援方法の立案に困難を感じており、中堅以上の保育者においても何らかの困難は感じていることから、専門の助言や研修強化の必要性が示唆された。
次年度についてはこれらの結果をまとめ、個別の指導計画作成のポイントを整理し、研修などでも使用できる「書式例」と「個別の指導計画作成の手引き」を作成したい。その際、ICT活用による保育者の負担軽減についても検討していきたい。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響で計画は遅れていたが、昨年度は現地訪問調査を再開することができた。
今年度は計画計画を再度立て直し、来年度のまとめに向けて調整を行っている状況である。
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| Strategy for Future Research Activity |
これまでの調査等を踏まえて、個別の指導計画作成のポイントと事例を示した「書式例」と「作成の手引き」を作成したい。さらにそれを現地訪問調査により現場の保育者に使用してもらい、最終版を作成する。
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| Causes of Carryover |
コロナの影響により計画が一年ずつ遅れている状態である。
本来であれば本年度のうちに個別の指導計画作成のポイントを整理し、研修などでも使用できる「書式例」と「個別の指導計画作成の手引き」を作成する予定であったが、その部分を次年度に行う計画に変更した。次年度については、さらにその書式例と手引を現地訪問調査により検証していきたい。
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