2020 Fiscal Year Research-status Report
国語科教育のグローバル化に対する言語文化の評価観・評価方法に関する調査的研究
Project/Area Number |
20K02724
|
Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
児玉 忠 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (50332490)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 仁 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (20160400)
小川 雅子 山形大学, 地域教育文化学部, 名誉教授 (40194451)
植山 俊宏 京都教育大学, 教育学部, 教授 (50193850)
原田 大樹 福岡女学院大学, 人間関係学部, 講師 (50756492)
中地 文 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (70207819)
河野 智文 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70304144)
位藤 紀美子 京都教育大学, 名誉教授 (80027713)
千々岩 弘一 鹿児島国際大学, 福祉社会学部, 教授 (90163724)
佐藤 明宏 香川大学, 教育学部, 教授 (90242750)
鈴木 愛理 弘前大学, 教育学部, 講師 (90722215)
佐野 幹 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (90791616)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 言語文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、国語科教育において、伝統的な言語文化の学習指導に関する評価観・評価規準を科学的な基礎に基づいて解明することで、それら伝統的な言語文化を尊重し継承する意識や意欲を育成する学習指導のあり方を明らかにすることを目指している・3年計画の初年度となる2020年度は、国語科教育の教材等として取り上げるべきわが国の伝統的な言語文化について、その対象なる教材ジャンルを特定したり、広くアンケート調査を尾行うことを通して、課題を整理することめざす時期としていた。 しかしながら、コロナ禍によるさまざまな制約から、研究分担者との打ち合わせ会合の実施に加え、教材ジャンルに関する調査や教師や学習者へのアンケート実施などについて、当初予定していた形で行うことができなかった。 こうした事情をふまえ、本年度は研究計画を大幅に変更し、研究分担者それぞれが研究対象となる教材ジャンルとその教育的な価値について独自に調査し、その成果などをオンラインで共有することとした。その結果、具体的には、小説教材、民話教材、詩歌教材、方言教材などが教材ジャンルとして研究対象の遡上にあがっている。たとえば、植山は近現代の小説教材を取り上げ、海外からみた日本の小説の価値という面からその価値を検討し、評価観・評価規準の解明につなげようとしている。小川も小説教材を取り上げたが、出身地域の作家という側面からその価値を検討した。児玉は、児童詩の創作指導を取り上げ、その指導の歴史から詩やその創作についての価値を検討した。他にも、植山は民話教材の指導を地域のコミュニティー形成との関わりからその価値を解明した。千々岩は方言を生活場面との関わりとう側面から価値を検討した。 以上、本年度は、上記のとおり研究対象となる教材ジャンルの教育的な価値についてそれぞれが対象を選びその価値を検討し、研究者間で共有した。
]
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍で、当初予定していた研究分担者との対面での打ち合わせ会合や調査などに大きな制約が生まれ、実施できていないものが多くなったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年度もコロナ禍の終息が見通せないため、対面での会合や調査、実験授業などができるようになるまでは、引き続き研究分担者それぞれが個別に検討した結果をオンラインなどで共有する予定である。 ただ、研究目的やめざす到達点などについては変更せずに進めたいと考えている。
|
Causes of Carryover |
次年度使用額が生じたもっとも大きな理由は、当初予定していた研究分担者との会合旅費をまったく支出できなかったことである。 次年度以降もコロナ禍の終息が見通せないことから、旅費に充てていた費用を、研究分担者それぞれが個別に行う調査旅費や物品費・消耗品費などに充てることで、当初の研究目的や到達目標を実現したいと考えている。
|