2021 Fiscal Year Research-status Report
A Study of Evaluation Methods From the Viewpoint of Evaluator Training in High School Home Economics
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20K02728
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中山 節子 千葉大学, 教育学部, 准教授 (50396264)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 家庭科 / 高等学校 / 評価 / カンファレンス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、高等学校家庭科教員が生徒に身に付けさせたい資質・能力を省察するプロセスを通じて、評価者としての教員が学習評価の質を高めることができる評価モデルの開発を目的とするものである。 2021年度の実施計画に基づき、家庭科教員が学習評価の質を高めるための評価モデルを試行的に行った。COVID-19の影響により、当初予定していた学校への参観が叶わない状況が続いたが、1校で評価モデルの試行的実施が実現し、オンラインなどを活用したカンファレンスを実施することができた。 2021年度の成果としては2点挙げられる。1点目として、思考力を高める授業プロセスと評価をテーマにした試行的評価モデルを実施できたことである。カンファレンスを通して、教員自身がルーブルリックを作成、評価を実施するプロセスをともに経験しながら、観察することができた。2点目として、カンファレンスを通して明らかとなった調理実習の実施の課題とその評価について着手できたことである。調理実習の実施状況やその評価についての課題を把握することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の影響を引き続き受けているものの、2021年度の研究計画は十分とはいえないが、遂行することができた。しかしながら、研究計画全体としては、遅れが生じている。2020年度の計画の一部は、COVID-19の影響により十分に遂行できず、2021年度に持ち越す形で実施を検討していたが、インタビューについては引き続き実施が困難であった。また、本研究の評価モデルは、アクションリサーチのアプローチを採っているため、現状の課題について教員と協働しながら関わることが重要である。そのため、調理実習の実施についての課題を把握することが必要となり、当初想定していなかった計画も生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年は、2021年度に試行的に実施した思考力を高める授業プロセスと評価モデルを本格的に実施する。また、調理実習の実施状況と評価の課題を受けて、調理実習の評価についても評価モデルの実施に組み込むことを計画している。その他、2021年度の研究成果の分析を進め、研究成果をまとめて、国内外の関連学会誌にて発表する。
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Causes of Carryover |
2021年度に参加を予定していた国際学会が2022年に延期となった。そのため、渡航費用、参加費などの経費は2022年に使用する予定である。
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