2023 Fiscal Year Annual Research Report
生活設計リテラシーを育むパーソナル・ファイナンス教育の教材開発及び授業実践・評価
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20K02731
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
鈴木 真由子 大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 教授 (60241197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大本 久美子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (30548748)
加賀 恵子 弘前大学, 教育学部, 准教授 (20805981)
奥谷 めぐみ 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (20636162)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 生活設計リテラシー / パーソナル・ファイナンス / 教材開発 / カリキュラム |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は、8月にクアラルンプール(マレーシア)で開催されたARAHE(アジア地区家政学会)において、ポスター発表した。タイトルは、【大学の授業における生活設計リテラシー習得のための教材の検討】であり、前年度までの成果のうち、大学での「生活経営学」の授業での活用を想定して開発した教材の教育効果について発表した。4月~7月は、ARAHEにおける発表の準備として、メールによる情報交換や進捗状況の確認を継続的に実施するとともに、1か月に1回のペースで研究会(Zoomを活用したオンライン会議)を開催した。 ARAHEでは、関心を示した参加者に対して、具体的な授業の様子や開発した教材の活用方法について説明し、どのような教育効果が期待できるのか、授業の前後でどのような変容が見られたのか、教材の汎用化に向けた課題は何かなど、多岐にわたるテーマについて議論をすることができた。 報告時には1大学での実施にとどまっていたが、加えて2大学において集中講義及び10月からの後期の授業内で教材を活用し、受講の前後でアンケートを実施することができた。現在は、得られたデータの集計・分析を進めるとともに、ワークシートや自由記述のデータ化を並行して実施し、令和6年度中の発表を目指している。 令和6年3月には、オーストラリアの現地調査を実施した。南オーストラリア州アデレードの教育省と学校(小学校1校及び中等学校4校)を訪問し、担当者や管理職・担当教員へのインタビュー、授業参観、ディスカッションを実施し、多くの示唆を得た。現在は、渉猟資料を整理・分析するとともに、日本における生活設計リテラシー習得に向けたカリキュラムデザインへの援用の可能性について検討している。
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