2020 Fiscal Year Research-status Report
分散型メンターシステムによる若年層教員のキャリア発達についての研究
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20K02735
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
山内 孔 愛媛大学, 教育学研究科, 教授 (60846054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
露口 健司 愛媛大学, 教育学研究科, 教授 (70312139)
増田 健太郎 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (70389229)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | メンターシステム / メンターシステムキックオフミーティング / OJT / キャリア発達 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、メンター制度を用いた若年層教員の育成についてテーマとしている。今回、松山市内の小学校2校において、大学院所属の学生を中心にOJT(メンター制度を含む)を実施し、その効果測定を行った。それぞれ「若手教員のキャリア発達と人材育成」「若年層教員を取り巻くつながりとキャリア発達」というテーマで研究を進めた。一部メンター制度を用いた校内での研修制度を導入した事例である。 メンター制度の普及と研究事例の成果を広く普及するため、令和3年2月27日(土曜日)に「メンターシステムキックオフミーティングIN愛媛」と銘打ち、愛媛大学教職大学院校内研修サポートアクティビティの一環としてオンラインでの研修会を実施した。当日は、愛媛県内の現役教員をはじめ、愛媛県教育員会関係者、松山市教育委員会関係者、愛媛大学教育学部関係者など合計54名が参加して研修を深めた。 ミーティングでは、まず、「ゆるいななめの関係が強いチームをつくる」という演題で松山市内の人材育成コンサルタントを講師にメンターシステムの基本的な考え方や取り組み方について理解を深めた、その後、先述の2つの松山市内での研究事例についての研究成果を共有し、意見交換を行った。 県内の公立学校では、まだまだメンターシステムによる人材育成の取組はほとんど見られず、参加者からはメンターシステムによる人材育成の効果について期待の声が聞かれた。コロナ禍のため、対面でのワークショップ等の研修が実施できず、メンターシステムの効果を実感することはできなかったが、本システムについて理解を深める機会としては適切であった。このミーティングを受け、メンターシステムの普及を図り、研究対象を増やし、更に研究を進めていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により、県内で対面での研修が実施できず、県外での研修会にも参加できなかった。オンラインでの研修会の実施も徐々に普及してきたものの、年度の後半であり、効果的に活用できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
公立小学校でのメンターシステムを導入した研修の実施とその効果測定を行っていきたい。また、メンターシステムを普及させる取り組みにより、研究対象となる事例を増やし、効果測定を行い、効果的な実施方法について研究を推進する。
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Causes of Carryover |
予定していた研修会への参加ができなかった。オンラインでの研修会の実施となったため、会場費、講師旅費等が不要となった。今年度は対面での研修会への参加及び対面での研修会の実施を積極的に行う。
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