2021 Fiscal Year Research-status Report
スクールリーダー教育におけるプログラム・スタンダード開発の理論的・実証的研究
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20K02737
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
大竹 晋吾 福岡教育大学, 大学院教育学研究科, 教授 (30380661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高谷 哲也 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (00464595)
棚野 勝文 岐阜大学, 教育学研究科, 教授 (30774559)
福本 みちよ 東京学芸大学, 教育学研究科, 教授 (40387410)
大林 正史 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (40707220)
田中 真秀 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (50781530)
安藤 知子 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (70303196)
川上 泰彦 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (70436450)
諏訪 英広 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (80300440)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | スクールリーダー教育 / 教職大学院 / プログラム開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
教職大学院におけるスクールリーダー教育について、コロナ禍の影響もあり、担当する大学教員の学習機会を通じて遠隔通信(ZOOM・Meeting)を活用して実施した。特に、教職大学院のスクールリーダー教育の指導者として、先進大学で指導にあたり、またカリキュラム開発を担ってきた研究者教員の指導実践を講演していただいた。 これらの学習機会の提供を通じて、各回の参加者20~30名の大学教員に一定の示唆を提供することができたと考えている。 当該年度の活動を通じて、いくつかの論点が整理できた。まず、スクールリーダー教育に対する教職大学院のカリキュラムを理論化できる大学教員の存在である。スクールリーダー教育をカリキュラムに具現化するためには、学校組織論、リーダーシップ論等の学術研究に依拠した概念を、カリキュラムに具現化していかなければならない。講演の中では、カリキュラムの具現化に尽力する大学側教員の存在があった。単なる研究者の役割だけでなく、自らが明らかにしてきた学術研究の知見をカリキュラム開発へと展化することが、求められている。 次に、スクールリーダー教育の指導法及び指導能力についての能力開発の課題である。スクールリーダー教育を担当する大学教員として、講義・演習等で幅広い対象者の経歴・背景等を踏まえ、多様な学習形態・指導法について、実践的指導能力を高めていくことが求められている。この点で、講演の中でも、一つの講義・演習に対する事前準備、教材・教具の開発等について幅広く指導していただいた。 このような教職大学院の教員に対する学習機会を、継続的に実践することの有用性を感じている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究課題として掲げている、プログラム開発については、十分な研究が進んでいない。最も大きな要因としては、コロナ禍の影響もあり、集団型の研修機会を提供することができない状況がある。遠隔学習の機会を工夫して、実施することも検討したが、現実的には限界があるため実現に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度に至るため、プログラム開発に関する実践的な研修会を開催し、研究課題を克服するために、調査分析を実施したいと考えている。
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Causes of Carryover |
プログラム開発に関するスクールリーダー教育の研修機会が実施できない場合は、次年度に関係機関と調整の上、実施したいと考えている。そのための予算費目を計上しておきたい。
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