2022 Fiscal Year Research-status Report
教員養成の高大接続に資する「対面授業+eラーニング融合カリキュラム」の構築
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20K02738
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
竜田 徹 佐賀大学, 教育学部, 准教授 (20708995)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 裕子 佐賀大学, 教育学部, 准教授 (10649156)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 教員養成 / 高大接続 / 高大連携 / eラーニング / オンライン授業 / カリキュラム / 教員養成課程 |
Outline of Annual Research Achievements |
3年目は,「高大接続カリキュラムの長期的効果の検証」に取り組むとともに,「教職分野における高大接続カリキュラムモデルの精査・提案」に取り組む計画であった。この計画に関し,次の3点に取り組むことができた。1点目は,現行カリキュラムを修了した受講生に対する進路先及び就職意識に関するアンケート調査の実施である。2022年度高校卒業30名に対し,進学先や大学卒業後の進路を調査することができ,最終年度実施予定の追跡的なインタビュー調査の基礎資料を得ることができた。2点目は,本研究成果に基づく教員研修の実施である。「高大接続教育について」と題して22年5月に中堅教員を対象に開催し,研究成果を地域の教員に還元するとともに,質の高い教員養成や教員不足解消に向けた高大接続カリキュラムの改善点などについて意見交換を行った。3点目は,他大学の視察の受け入れである。23年3月に鹿児島大学の視察の受け入れを行い,大学における高大接続教育の方法についてノウハウの提供と意見交換を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「高大接続カリキュラム」を修了した大学卒業生や現職教員に対する聞き取り調査を十分に実施できておらず,計画していた本カリキュラムの長期的効果の検証が達成できていない。そのため,「やや遅れている」と評価する。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画において3年目前期としていた「高大接続カリキュラムの長期的効果の検証」に取り組む。現行カリキュラムを修了した大学生,教員内定者および現職教員と,eラーニング教材による学修を受講し進路決定した高校3年生を対象に,聞き取りと書面による追跡調査を可能な限り行う。また,同じく3年目中期以降としていた,「教職分野における高大接続カリキュラムモデルの精査・提案」について固まった原案をもとに,論文化と書籍化に取り組む。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は,コロナ禍に伴う研究方法や成果発表方法の変更により,人件費・謝金の支出を伴う研究内容の実施を一部次年度以降に先送りしたため。使用計画として,FE融合カリキュラムの効果検証における人件費の支出と、成果書籍の刊行、学会発表に伴う旅費を予定している。
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