2020 Fiscal Year Research-status Report
パフォーマンス心理学に基づいたキャリア教育プログラムの開発
Project/Area Number |
20K02742
|
Research Institution | Okinawa Prefectural University of Arts |
Principal Investigator |
城間 祥子 沖縄県立芸術大学, 音楽学部, 准教授 (30457379)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | キャリア発達支援 / 協働的なパフォーマンス / 発達的環境の創造 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、パフォーマンス心理学の発達理論とキャリア教育の発達理論の接続を試みる。パフォーマンス心理学では、現在の自分ではない存在を演じることが発達を導くとする発達理論に基づき、様々な発達支援の実践が展開されてきた。一方、キャリア教育では、不確実性や多様性が増す現代社会において有用な発達理論が求められている。本研究は、資本主義社会に生きる人々が抱える心理発達の問題に先進的に取り組んできたパフォーマンス心理学の理論と実践を手掛かりとして、これからの時代に必要とされるキャリア教育、キャリア発達支援のあり方について検討する。 本年度は、パフォーマンス心理学における発達概念の理論研究に取り組んだ。一方で、キャリア発達の諸理論に関するレビューが大幅に遅れている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染防止対策に伴う業務量の増加のため、各キャリア発達理論の分析とレビュー論文の執筆に十分な時間を割くことができなかった。また、キャリア教育の事例収集に着手する計画であったが、研究会が中止となりこの作業にも遅れが生じている。
|
Strategy for Future Research Activity |
まずは当初計画より遅れているキャリア発達の諸理論に関するレビューに取り組み、パフォーマンス心理学との接点を探る。また、学校内及び学校外で行われるキャリア教育の実践例を収集し、パフォーマンス心理学の観点から整理分類する。
|
Causes of Carryover |
出張を予定していた学会や研究会がオンライン開催となり、旅費が不要となったため。次年度に追加で調査を実施するほか、文献資料の収集に使用したい。
|