2021 Fiscal Year Research-status Report
文学的文章の読解において中学生の分析的思考を引き出す多様な「問い」の開発
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20K02789
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
折川 司 金沢大学, 学校教育系, 教授 (90401877)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 問い / 読解指導 / 日露比較 / 中学校 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年次である2020年度は,(1)日露の文学的文章読解の指導実態と子どもの意識の把握,(2)分析的思考に繋がる問いの要素・要件,及び7-9年生段階に求められる問いの水準の確定に取り組んだ。しかしながら,新型コロナウイルスの拡大によって,研究は事実上中断せざるを得なかった。 2年次の2021年度も,新型コロナウイルス対策によって引き続きロシアへの渡航が不可能となり,現地の学校で調査をしたり,モスクワの学校教員とともに問いの要素・要件について検討をしたりすることができなかった。また,ロシアと同様に感染の終息が見えない日本においても,2021年度は部外者の校内への立ち入りや教職員との接触等がかなり限定されていたため,本研究にはまったく進展が見られなかった。 加えて,年度末にロシア軍によるウクライナ侵攻が発生したこともあり,研究は中断を余儀なくされている。ウクライナへの軍治侵攻によって,ロシアへの渡航は難しくなるばかりであり,本研究に賛意を示して現地での研究協力,助言,学校視察の受け入れ等々をしてくれるはずの関係者とのオンラインでのやりとりはもとより,各人の安否確認を含めて研究上の連絡も次第に困難になってきている。 ロシアを巡る諸状況は混迷を深めており,今後の見通しはかなり不透明である。このまま本研究が暗礁に乗り上げる可能性も否定できないが,2022年度においては,再度仕切り直しを行い,2020年度にやり残して2021年度に実施しようと考えていた課題を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの蔓延とウクライナへの軍事侵攻によってロシアへの渡航,及び日本国内での学校訪問や研究協議等々が困難であったため。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍及びウクライナへの軍事侵攻の状況によるが,2020年度及び2021年度に計画していた課題(1)日露の文学的文章読解の指導実態と子どもの意識の把握,(2)分析的思考に繋がる問いの要素・要件,及び7-9年生段階に求められる問いの水準の確定に改めて取り組む予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染拡大とウクライナへの軍事侵攻によって,ロシアへの渡航及びロシアでの調査を受けて日本国内で行う学校訪問や研究協議が事実上不可能となったため,本研究計画を再度一年後ろ倒しする予定である。
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