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2023 Fiscal Year Research-status Report

戦争・平和学習の革新に向けた実証的研究-博物館と連携した社会科授業の開発と検証-

Research Project

Project/Area Number 20K02807
Research InstitutionRitsumeikan University

Principal Investigator

角田 将士  立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70432698)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Keywords社会科授業 / 見方・考え方の成長 / 戦争と平和
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、学校教育において「戦争と平和」を扱う中核的教科である社会科を対象に、戦争に関する史実をどう教えるかではなく、「戦争の遺し方やその多様性」に着目し、戦争・平和博物館と連携したプログラムを開発することで、今日的に意義ある「戦争と平和」についての学びのあり方を具体的に示そうとするものであった。
2020-2023年度は、【課題①】「博物館と連携した『戦争と平和』に関する社会科授業は何をめざしどのように学ぶべきか」及び【課題②】「博物館と連携した『戦争と平和』に関する社会科授業は何を取り上げるべきか」についての検討を進め、求められる授業づくりのポイントを明らかにするとともに、特に「ポスト戦争体験時代」を見据えた平和博物館における展示の工夫やリニューアルの実際についての調査を行いながら、具体的な授業プランを開発してきた。そうした成果を基に、2023年度に単著を刊行した。
2023年度も引き続き平和博物館の調査を行いながら、開発したプランを改善していくとともに、これまでの成果を基に、学校現場の教員たちを対象とした論稿の執筆、招待講演を通じて、その妥当性について検討した。特に、2023年5月に熊本市で行われた招待講演では、戦争と平和をテーマにしたこれからの社会科授業づくりのポイントを提示するとともに、開発した授業プランを提示した。特に、平和博物館の展示を教材として開発した授業プランについては、参会者(主として、小学校・中学校・高等学校の教員たち)を学習者に見立てることで模擬的な授業を行い、感想や意見を収集することで、授業内容の妥当性について検証することができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナウイルス感染症の影響が縮小する中で、特に沖縄県の平和博物館群における展示の工夫やリニューアルの実際についての調査を行い、そうした成果をこれまでに開発した授業プランの改善に活かすことができた。一方で、学校現場での実践を通じた授業プランの効果検証については、2023年度中に達成すべきであったが未達成のままとなり、教員を対象とした模擬的な授業の実施とそのことを通じた授業プランの妥当性を検証することに留まってしまったため、研究全体としては「やや遅れている」と判断した。

Strategy for Future Research Activity

改善した授業プランについて、研究協力を依頼している学校現場(中学校・高等学校を想定)において実践し、その効果検証を図る。その上で、研究の最終年度として、本研究全体の総括を行なう。

Causes of Carryover

学内の全学役職との関係で、平和博物館の調査及び学会参加が限定的であったことで、旅費としての執行額が僅少となったため、未使用額が生じることになった。
2024年度は全学役職を解かれ、現地調査及び学会参加がこれまでに比べて容易となるため、2023年度の未使用額については、主として調査活動や資料収集、関連学会への参加のための費用として執行を予定している。

  • Research Products

    (9 results)

All 2024 2023

All Journal Article (4 results) Presentation (5 results) (of which Invited: 4 results)

  • [Journal Article] 「『戦争と平和』を社会科で教えるということ-これからの授業づくりに求められる視点-」2024

    • Author(s)
      角田将士
    • Journal Title

      日本文教出版編『社会科NAVI』

      Volume: 36 Pages: 4-5

  • [Journal Article] 「それはよい発問?社会科発問づくり ハマりやすい NGポイント」2023

    • Author(s)
      角田将士
    • Journal Title

      明治図書編『社会科教育』

      Volume: 769 Pages: 18-21

  • [Journal Article] 「ポートフォリオを活用した学習方法と学習評価-様々なレベルでの活用を意識して-」2023

    • Author(s)
      角田将士
    • Journal Title

      日本文教出版編『社会科NAVI+』

      Volume: なし Pages: 1-6

  • [Journal Article] 名著&最新事例でわかる! 必ず読みたい「読書」ガイド 歴史的分野の授業づくり「思考を促す魅力ある授業をめざして」2023

    • Author(s)
      角田将士
    • Journal Title

      明治図書編『社会科教育』

      Volume: 774 Pages: 62-63

  • [Presentation] 「これからの社会科授業に求められるもの-『見方・考え方』の成長を意識した授業づくりとその見取り-」2024

    • Author(s)
      角田将士
    • Organizer
      第16回近畿中学校社会科教員交流会
    • Invited
  • [Presentation] 「学校で戦争を教えるということ-社会科教育は何をなすべきか-」2023

    • Author(s)
      角田将士
    • Organizer
      熊本県NIE推進協議会2023年度講演会
    • Invited
  • [Presentation] 「これからの社会系教科授業に求められるもの-『見方・考え方』の成長を意識した授業づくり-」2023

    • Author(s)
      角田将士
    • Organizer
      大分県高等学校教育研究会 地理歴史・公民部会
    • Invited
  • [Presentation] 「高等学校における学習指導と主体性評価の視点と方法-日本史を対象とした清水智貴実践の特色と課題 -」2023

    • Author(s)
      角田将士
    • Organizer
      社会科主体性評価研究会
  • [Presentation] 「主体的な学びを生み出す社会科の単元構想と授業づくりに向けて 」2023

    • Author(s)
      角田将士
    • Organizer
      京都市総合教育センター研修講座「社会科教員指導力向上講座」
    • Invited

URL: 

Published: 2024-12-25  

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