2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of a Curriculum Model of STEAM Program based on the Visual Literacy in Art
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20K02824
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
福本 謹一 兵庫教育大学, その他部局等, 特命教授 (80165315)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 隆眞 山口大学, その他部局等, 名誉教授 (00142761)
村上 裕介 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (10229974)
佐藤 真帆 千葉大学, 教育学部, 准教授 (30710298)
淺海 真弓 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (50533428)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | STEAM教育 / ヴィジュアル・リテラシー / 美術教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
20年度初期の研究については、コロナ禍の影響もあり、予備的な研究でとどまっているが、以下に研究進捗状況をまとめておく。 研究分担者の福田隆眞は、中国の研究協力者との共同研究により、「中国におけるSTEAM教育における発展状況について」をまとめ、山口大学教育・学生支援機構の「大学教育」に論文発表を行っている。(pp,23-32) 海外研究協力者である韓国の金香美氏(韓国淑明女子大学)は、「韓国におけるSTEAM教育の動向」(日本語版)をまとめた。 研究代表者の福本は、ヴィジュアル・リテラシー教育の予備的研究として、我が国におけるヴィジュアル・リテラシー教育研究の一端を示す奥泉香著、『国語科教育に求められるヴィジュアル・リテラシーの探究』(ひつじ書房、2018 年)について書評を発展させた形で「ヴィジュアル・リテラシーにおける意味構築に関する基本的枠組みについての文献レビュー」としてまとめた。 上記の研究内容は、すべて和文英訳され、海外の研究協力者と共有した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
20年度は、コロナ禍の影響もあり、海外研究協力者も含めた研究交流が十分行えていない状況ではあるが、ヴィジュアル・リテラシー教育研究及びSTEAM教育に関する予備的考察については、Zoom会議を通して文献研究レベルでの研究代表者、分担者の間で共有している。 具体的な内容としては、21世紀の教育改革の動向とコンピテンシー、ヴィジュアル・リテラシー研究の背景、EU圏におけるコンピテンシーとしてのヴィジュアル・リテラシーの位置づけ、我が国におけるヴィジュアル・リテラシー研究の動向、学習指導要領における育成する資質・能力の三本柱との関係性、図画工作科・美術科におけるヴィジュアル・リテラシーの関連性と学習上の意義と課題、STEAM教育が注目される背景、STEM教育における“A”の包含する範囲と意味、海外のSTEAM教育動向、STEAM教育の実践カテゴリー(学習内容統合のレベル)、STEAM教育の実践事例、教員養成段階におけるSTEAM教育の方向性(例:兵庫教育大学におけるSTEAM教育)、STEAM教育の課題等について意見交流と研究発表を交互に実施しているが、STEAM教育については、ある程度資料分析等を行うと同時に初期的な実践モデルの開発も行っているが、ヴィジュアル・リテラシーに関しては、 我が国におけるヴィジュアル・リテラシー研究の動向について一部報告を行うことができたものの、EU圏における研究動向を十分把握できるまでには至っていない。 その主たる理由としてヨーロッパの海外研究協力者のコロナ対応によって研究進捗状況が芳しくなく、STEAM教育のまとめについての報告も遅れているのが実情である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、20年度の研究遅延を補うべく海外研究協力者との連携を密にして、交流を活性化すると同時に、調査方法の確認やその実施方策について検討していく予定である。 7月中に我が国のSTEAM教育の予備的考察をまとめ英文翻訳後にEU圏との比較を行う予定であり、伝統文化を中心としたヴィジュアル・リテラシー教材のモデル化に向けた教材開発視点の明確化、予備的実践調査等を行うこと、さらにEU圏との比較考察をできるだけ可能とするような学術交流を実現したいと考えている。
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Causes of Carryover |
研究代表者、分担者の研究予定が遅延したために当初予定した調査研究等に支障があり、次年度への繰り越しがひつようになったため。
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Research Products
(1 results)