2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Curriculum Model of STEAM Program based on the Visual Literacy in Art
Project/Area Number |
20K02824
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
福本 謹一 兵庫教育大学, その他部局等, 名誉教授 (80165315)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 隆眞 山口大学, その他部局等, 名誉教授 (00142761)
村上 裕介 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (10229974)
佐藤 真帆 千葉大学, 教育学部, 准教授 (30710298)
淺海 真弓 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (50533428)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 美術教育 / STEAM教育 / ヴィジュアル・リテラシー / 伝統文化教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度(令和5年度)に実施した成果として、コロナ禍で実施できなかったヨーロッパの研究協力者との研究課題に関する討議を対面で実施し、STEAM教育のヨーロッパやアジアにおける理論的背景及び実施状況、STEAM教育の目指す資質・能力と21世紀型スキルをはじめとするコンピテンシー・ベイストの教育改革が進む各国の主要コンピテンシーとの関係性、ENViLの理論的枠組みとその課題を基にした美術教育の方向性などに関して相互に検討することができた。アムステルダム芸術大学のCASE(Center for Arts &Science Education)とプラハのカレル大学では、ArtsScience PrgogramのSTEAM教育への有効性、ENViLのリテラシー概念及び各国の美術教育への導入の課題等を検討した。またハイデルベルク教育大学では、芸術プロジェクトにおける異分野の連携可能性を各種ワークショップ実践に見出し、STEAM教育における有効性について議論した。これらの報告は、143ページに渡る「美術におけるヴィジュアル・リテラシー理論に基づくSTEAM教材のモデル化」として冊子印刷を行った。 研究期間全体を通じた成果としては、STEAM教育のヨーロッパにおける進捗状況に加えて、中国、韓国、インドネシアにおける実施状況と課題について検討できたこと、ENViLの援用可能性についてヴィジュアル・リテラシーやメディア・リテラシーに関する視点から批判的検討を行ったこと、そして伝統文化的視点に焦点化してSTEAM教育に位置付ける可能性について検討できたことがある。 一方で、コロナ禍により海外での学校現場等での調査研究が頓挫したことなどがあり、研究課題の所与の目的を十分達成できなかったことは残念であり、今後継続して補完的な研究を実施したい。
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