2021 Fiscal Year Research-status Report
A construction of general acessment index of for natural disaster lerning in elementary and junior high schools' science
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20K02840
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Research Institution | Hijiyama University |
Principal Investigator |
林 武広 比治山大学, 現代文化学部, 教授 (50116646)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯崎 哲夫 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (90243534)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 小学校 / 中学校 / 理科学習 / 自然災害 / 汎用的評価指標 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和(R)3年度は平成29年度採択課題(R4年度まで延長中,基盤(C),17K04902,主担者:林武広)の研究も兼ね広島県内の小学校10校と中学校1校において主に流水が関わる災害を扱う連携授業を実施し,児童・生徒の防災認識変容に関する調査を行った。それらのテキスト計量解析のためのデータ入力を完了した。またR3年12月2日にインドネシアのUIN Sunan Kalijaga Yogyakartaの学生対象のオンライン授業を試み,オンライン交流は十分に可能であることを確かめた。 その他,分担者の磯﨑,共同研究者と共に広島県内4大学の1-3年次生170名を対象に西日本豪雨災害時の避難の有無とその判断の動機(理由)を自由記述式で質問調査を行った。その結果,当該災害時に避難した割合は約 8%であり,その理由では川の増水や浸水等の現象を見て判断が最も多いこと,避難判断に役立ったと思う小中学校理科の学習単元の質問では小学校4年「流れる水の働き」と中学校2年「天気の変化」との回答が最も多いこと等が明らかとなった。これらは分担者,共同研究者と共に日本理科教育学会中国支部大会(R3年12月16日)で発表した。この研究成果とR2年に行った大学生の災害記憶に関する研究成果(R2年11月,日本災害情報学会で発表済)を総括し,分担者,共同研究者と共に比治山大学教育課程研究第8巻(R4年3月発行)に論文発表した。 分担者の磯﨑は指導の広島大学院生の中西氏,主担者の林と共に高校地学における防災教育の変遷を検討し,結果を日本地学教育学会誌「地学教育」第74巻第1号に論文発表した。その他,主坦者,共同研究者と共同で国際学会を含め5件の学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本課題初年度にあたる令和(R)2年度より計画していた海外渡航調査及び研究者の招聘は新型コロナ感染対応のためR3年度も実施不可能であった。また,国内においても小中学校における連携授業を通した実践的検討,教員へのインタビュー等の調査活動が十分ではない状況であった。
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Strategy for Future Research Activity |
R4年度には少なくともインドネシアの研究者を招聘し,児童・生徒の防災意識を高める方略と達成評価方法を協議するための準備は整えている。招聘が困難な場合はオンライン方式で現地の小中学生対象の授業及び研究協議を行うための機材・方法は整えており,その方式で対応する。 R2年度後半とR3年度に主担者の林が小中学校に出向いて行った連携授業後の児童・生徒からのコメント,中学生の自由記述で「災害に対してどう行動するか」,「災害にどう向き合うか」の質問回答について,テキスト計量解析を完了し,防災認識を高める授業と評価のあり方を検討し結果を学会発表する(口頭,または論文)。 中学校理科における実践的な検討が十分でないため,広島県内の3-4校で防災関連の授業を行い,防災認識を高める授業と評価のあり方の検討していく。
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Causes of Carryover |
外国人の招聘が不可能であったため。
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