2021 Fiscal Year Research-status Report
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20K02850
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
柴田 透 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (20242802)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 社会科教育 / 経済教育 / 価値教育 / 公民 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、 教育方法の基礎的・理論的研究をおこなった。 具体的には、 価値をあつかう教育についての先行研究の理論的分析をおこなった。社会科教育における価値教育において,国内外の先行研究の研究論文や実践報告を収集し、 学習者である生徒がどのようにして,それぞれの理論ないしは考えを選択してゆくのかというプロセスと方法論に焦点を当てて、 先行研究のサーヴェイを行った。 また、 従来から価値教育を扱ってきた道徳教育の先行研究においても、同様に資料収集・分析・整理を行った。アメリカでの価値明確化学習の方法と内容についても文献を読了し、 整理・検討した。経済学において価値判断や価値規範を扱う研究について、特に行動経済学やゲーム理論の分野の研究についても理論的な検討を行った。 以上の作業のなかで、価値を扱う教育についての方法論的な課題を明確にした。 現時点での研究成果については、関連する教育系学会で報告し、さらに論文にまとめて学会誌に投稿する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画どおりに研究は進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、教育方法の基礎的・理論的研究をさらに進める予定である。具体的には、社会的選択理論の応用についての理論的研究:アローの研究に始まる社会的選択理論の先行研究について、国内外の文献を収集し、分析・整理する。さらには、社会的選択理論を扱う国内外の学会にも参加して、最新の研究成果について情報収集と意見交換を行う。社会的選択理論の応用の研究やその方法を明確に予定である。
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Causes of Carryover |
バイアウトに使用すため保留していたが、結局使用されなかったため。
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