2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20K02856
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
宮橋 小百合 和歌山大学, 教育学部, 准教授 (80461375)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊田 充崇 和歌山大学, 教育学部, 教授 (60346327)
廣瀬 真琴 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (70530913)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 授業研究 / インストラクショナル・ラウンズ / 学校間連携 / ミドルリーダー育成 / 小規模校連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年11月に実施した調査では、3校の協力校それぞれ授業者1~2人、3校のうち2小学校から、授業を参観・分析するメンバーを推薦してもらった。また、2021年度と同様に現職院生全員が1~2校ずつ参加できることになったため、大学院の実習科目として位置づけることになった。 今年度の調査では、協力校の中に初めて中学校の参加が実現した。加えてメンバーとして協力校の2小学校から参加してくれた2人は、すでにこの調査に参加して3年以上の経験者であり、分析や協議もスムーズに実施できた。授業提供者は小学校同士で事前の教材研究が2~3回程度実施された。その結果、ホスト校の研究動向や児童の実態を踏まえた分析をより行うことができたと考える。 その一方で、今回の調査では3校のうち2校で提供される授業が1つとなり、その1つの授業から学校の研究テーマに即した分析を行うことの難しさが改めて感じられた。授業者の力量ではなく、学校のもつ研究テーマに焦点化した分析にするために、協議の仕方により工夫が必要であり、この点は次回以降の課題となった。 また、本研究の第2の目的は「本研究に関わる大学院の現職院生が、地域の課題を意識しながら校内研修をマネジメントしていくための実践的な学びを得る」ことである。本研究に関わることで、現職院生は研究テーマに沿った授業改善についてアドバイスする経験を積むことになる。COVID-19感染拡大の影響もあり予定より1年遅れたが、2021年度からは教職大学院の実習科目「先進校実習」の一部に本研究のIRを取り入れ、実習として所属する現職院生(1年生、8~10名程度)が参加することになった。各校でのIR実施後に質問紙調査を実施し、各校から参加しているIRメンバーと現職院生の回答を比較することで、院生の学びの特徴について分析した結果を学会で発表することができた。
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