2021 Fiscal Year Research-status Report
「書くこと」における言語感覚(適否)の数値的可視化に基づいた教育内容の構築
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20K02861
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Research Institution | Hokkaido Bunkyo University |
Principal Investigator |
矢部 玲子 北海道文教大学, 国際学部, 准教授 (40633376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 麻裕子 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 准教授(任期付) (40648317)
桐山 聰 鳥取大学, 教育支援・国際交流推進機構, 准教授 (70423423)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 言語感覚(適否) / 国語教育 / 「書くこと」 / 教育内容 / 数値的可視化 / 高大接続 |
Outline of Annual Research Achievements |
国語教育指導者と一般人を対象に、言語感覚の指導と活用の実態に館関する意識調査を実施した。これは、学習者の習得状況以外の国語教育、並びに国語教育以外の視点から、「何をもって言語感覚の習得とするか」という問いに対する答えを得るためである。 結果は、国語教育指導者226名、一般人557名、計783名の回答を得た。結果の一部を紹介する。一般人の言語感覚に対する認識は、「よく知っている7%」、「よくわからない52%」、「全く知らない41%」であった。また、国語教育指導者対象の調査からは、初年度に構築した調査内容に基づきオンラインで実施した。その結果、言語感覚の教育内容構築に関する示唆を得ることができた。 この間、全国大学国語教育学会ラウンドテーブル(令和3年10月)や、第28回大学教育研究フォーラム参加者企画セッション(令和4年3月)主催、公益社団法人日本工学教育協会第69回年次大会・工学教育研究講演会等の幅広い分野における学会発表や、論文投稿や掲載(決定)による発信を行い、得られた批判を教育内容の修正に活かした。また、研究成果を広く公開するため、ウェブサイトを作成中である。なお、調査データの集計や資料作成にアルバイターを雇用し、研究成果の可視化に活用した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大が収束せず、当初計画していた調査の進捗が危惧された。しかし、オンライン調査の実施や各種国語教育研究会への依頼などを通して、データ収集が達成された。
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Strategy for Future Research Activity |
収集したアンケートのデータや学生などを対象とした実験結果を元に、発表や論文投稿、掲載(決定)などの成果を上げている。今後もその方向性を持続し、書籍化も検討している。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大により、計画していた学会発表や実地調査、遠隔地間の打ち合わせ等が、すべてオンラインによる開催となったため、旅費支出が0円となった。 旅費として使用予定のものは、学会発表の際招聘した外部講師への謝礼などに充てた。 次年度は出張を予定している。しかし、新型コロナウイルス感染状況によっては、文献購入や遠隔調査への切り替え、外部研究者への謝金等を計画している。
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