2022 Fiscal Year Annual Research Report
ガムラン音楽文化の視聴覚教材開発-身体技法の伝承と創作の学習を中心に
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20K02872
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
川口 明子 岩手大学, 教育学部, 教授 (50466512)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ガムラン / 音楽文化 / 視聴覚教材 / 身体技法 / 口頭伝承 / 創作 / インドネシア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、インドネシアのガムラン音楽文化を事例に、「表現」と「鑑賞」をリンクさせた体験学習を可能とする視聴覚教材(DVD)の開発を目指したものである。 具体的には、①ガムラン楽器と音楽文化の紹介、②口頭伝承によるガムラン音楽の身体技法の学習、③代用楽器による合奏とガムランの音楽構造を応用した「創作」を、教材化の3本柱とし、解説書付のDVD教材「ガムラン音楽文化の魅力:きいて・みて・まねして・つくって・楽しもう」を作成した。 DVD教材の概要は、1ジャワ・ガムラン、2バリ・ガムラン、3スンダ・ガムラン、4竹の音楽文化1:アンクルンとインドネシア民謡、5竹の音楽文化2:スンダのチャルンとわらべ歌、6インドネシアの舞踊を体験しよう、7ガムラン風音楽づくり1:インターロッキングで遊ぼう、8ガムラン風音楽づくり2、9実践例1小学校:インドネシアの音楽に親しもう~ガムラン体験を中心に、10実践例2中学校:総合学習でガムラン音楽文化を学ぶ、11ガムランとドビュッシーから成っている。 作成過程で、教員養成における本教材の活用を試行した結果、身体技法を模倣して学ぶ口頭性の重要性や、ガムラン楽器が無くとも身近な楽器で代用してガムラン風の合奏を体験することで音楽的仕組みが身体で理解できる学習効果などが確認でき、「表現」と「鑑賞」をリンクさせたガムラン音楽文化の体験学習の有効性が認められた。今後は、この教材が学校現場、大学の教員養成の授業、ガムラン教室などで広く活用されることが望まれる。
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Research Products
(1 results)