2023 Fiscal Year Research-status Report
多文化共生に資する音楽科身体表現教授法に関する研究
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20K02880
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
桐原 礼 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (10555311)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 音楽教育 / 身体表現 / スペイン / 多文化共生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度もコロナ渦でスペイン渡航による学校音楽授業参観等が困難であった。このため,ウェブ上でスペインの音楽教育学関連の論文を収集し,スペインの学校音楽科における異文化間教育導入期の動向についてまとめ,異文化間教育学会大会にて発表し,信州大学教育学部研究論集に投稿し掲載された。 また,スペイン国立ムルシア大学およびアリカンテ大学の音楽科教員にオンライン・インタビューを実施し,教員養成課程における身体表現活動に関わる授業シラバスやその概要を把握するとともに,今後の共同論文執筆に向けて議論した。新たな法規である教育基本法(通称:LOMLOE,2020年12月29日公布)にもとづくカリキュラムが2023/2024学年度で施行されるため,ムルシア州のカリキュラムについて現地の小学校音楽科教員にオンライン・インタビューを実施し,現行の法規LOMCE下のカリキュラムとの違いについて把握すると共に,今後の共同での学会発表内容について議論した。 これまでに収集・整理してきた身体表現活動に関する事例について整理し,保育者向けテキスト「保育者のための表現あそび-音楽・身体・造形のアイディア-」として出版し,身体表現活動や多文化教育について提示した。また,福岡市内の小学校教員および出版関係者の集う研究会「音カフェ」に参加し,スペインの初等音楽科における身体表現活動をテーマとして,これまでの成果について発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
オンラインにて情報収集をし学会発表や論文投稿を行うとともに,今後の国際共同論文の執筆について3つのプランを考案することができた。 またこれまでに収集・整理してきた事例等をまとめたテキストを出版することが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
スペインに渡航し,小学校音楽科授業を参観する。特に,学校の多文化化に関する情報を得たり,身体表現活動の様子を参観したりしながら,身体表現活動において育成されるコンピテンシーや具体的な活動内容について検討する。また,教員養成課程の身体表現活動の位置づけや内容について検討する。これらについて,国際共同での口頭発表や論文執筆を進める。
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Causes of Carryover |
コロナ渦でスペインへの渡航および現地での学校授業観察が困難であったため,1年間の延長を申請した。残額は次年度の渡航費として使用する予定である。
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Remarks |
共同論文の執筆に向けて,教員養成課程の音楽科授業における身体表現活動の日西比較について議論した。
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