2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Program for Fostering Empathy and Self-Esteem of Students Wishing to Become Teachers by Role Lettering
Project/Area Number |
20K02893
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
岡本 泰弘 琉球大学, 教育学部, 教授 (20781644)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ロールレタリング / 共感性 / 自尊感情 / 教師志望学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,教師志望学生の大学2年生を対象に,共感性と自尊感情の向上をねらいとして設定したロールレタリングのプログラムを開発し,その効果を心理測定尺度とロールレタリングの記述内容,内省報告を用いて明らかにすることを目的とした。共感性と自尊感情を向上させるテーマとして,1往復目「ロールレタリングに慣れさせるテーマ」,2往復目「共感性を向上させるテーマ」,3往復目「自尊感情を高揚させるテーマ」を設定し,実施群には,ロールレタリングを1回15分,3往復(計6回)実施した。ロールレタリング実施群,統制群ともに介入前と同様の尺度,及びロールレタリング実施群にはロールレタリングの内省報告を求めた。その結果,実施群の教師志望学生では,多次元共感性尺度及び自尊感情尺度が上昇することが明らかになった。また,ロールレタリング記述内容及び内省報告からも自己や他者の気づきが認められた。以上の結果から,本研究のロールレタリングのプログラムは,教師志望学生の共感性と自尊感情の育成に効果があることが示唆された。
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